京都市右京区に建つ五智山蓮華寺(ごちざんれんげじ)。
世界遺産の仁和寺の東隣にあるため、その拝観後に参拝される方をよく見かけます。
とは言え、仁和寺に訪れた観光客の方のほんの少しでしかないんですけどね。
11月下旬。
仁和寺に紅葉を見に行く前に五智山蓮華寺に参拝してきましたので、その内容をお伝えします。
山門付近で真っ赤に色づいたモミジ
まずは本堂にお参りです。
蓮華寺は、弘法大師空海作と伝わる不動明王像を天喜5年(1057年)に藤原康基が広沢池の北西に安置したのが始まりとされています。
その後、衰退しますが江戸時代に再興され、昭和になって現在地に移転してきました。
私が訪れた時は、本堂の裏側で何やら工事が行われていました。
見た感じだと、新しいお寺の建物が建てられているようなのですが、詳しいことはわかりません。
その工事中の建物の前に並んでいるのが、蓮華寺で有名な石仏群です。
前列に大きな仏さまが5体、後列に小さい仏さまがたくさん並んでいらっしゃいます。
ここの仏さまの穏やかな表情を拝んでいると、心が落ち着くんですよね。
さて、11月と言えば紅葉です。
蓮華寺の境内には、あまりカエデが植えられていないので紅葉の名所とは言えません。
それでも、山門付近に良い具合に色づいたモミジがあったので、少しの間、観賞することにしました。
山門の左側には鐘楼があり、右側には納経所が建っています。
まずは鐘楼へ。
真っ赤に色づいたモミジは、ちょうど見ごろを迎えたばかりといった感じで、非常に美しい色をしていました。
日差しに照らされたモミジの鮮やかな赤色が、目に焼き付いてくるようです。
梵鐘越しに見る紅葉も味がありますね。
これぞ日本の秋といった景色です。
次は、山門の右側のカエデを見ることに。
こちらは、まだ色づき始めで、上の方の葉がオレンジ色、下の方の葉が緑色の状態でした。
同じような場所に2本のカエデが植えられているのに片方は真っ赤に色づき、もう片方はまだ色づき始めというのは不思議ですね。
なぜ、同じ時期に紅葉しないのか。
それは自然が作り出す景色なので、深く考えるのは無粋というものでしょう。
ただ、目の前の景色をのんびりと味わえば十分です。
カエデの数は少なかったですが、真っ赤なモミジと色づき始めのモミジ、対照的な2本のモミジを見ることができたので良い紅葉狩りができました。
最後に山門を振り返り、真っ赤なモミジをしばらくの間眺めて、蓮華寺を後にしました。
なお、蓮華寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。