京都市左京区を走る叡山電車の沿線沿いには多くの紅葉の名所があります。
その中でも一乗寺駅周辺は、人気のある紅葉スポットで、近年、多くの観光客や旅行者の方が訪れるようになっています。
一度は訪れておきたい神社やお寺が多く、初めて一乗寺を訪れた方は、つい欲張りすぎてたくさんの名所に行こうとし、肝心なところを見逃してしまったなんてこともよくあります。
ということで、初めて一乗寺界隈に紅葉狩りに訪れた方が、残念な思いをしないようにこの記事では必ず見ておきたい紅葉名所を3ヶ所紹介します。
1.圓光寺
一乗寺駅から東に15分ほど歩いた辺りに建つ圓光寺には、十牛(じゅうぎゅう)の庭と呼ばれる紅葉が美しい庭園があります。
カエデがたくさん植えられていることから秋が深まると、赤色やオレンジ色の様々な色をしたモミジを見ることができますね。
特におすすめしたいのが、本堂内から眺める紅葉です。
縁側からは、いつまでも眺めていたい光景が目の前に広がっています。
なので、のんびりと座って、ついつい長居してしまう人も多いんですよね。
高台から見下ろす十牛の庭も見事なので、庭園散策の際は山の上に上るのも忘れないようにしましょう。
2.詩仙堂
一乗寺界隈で最も有名なのが詩仙堂でしょう。
先ほど紹介した圓光寺から南に5分ほど歩けば到着します。
ここは、入り口がとても簡素で、秋のもの悲しい雰囲気にはぴったりの紅葉名所です。
詩仙堂で特に人気があるのが、書院からの庭園の景色です。
初夏にはサツキがきれいな花を咲かせますが、秋は、その後ろで真っ赤に色づいた紅葉が参拝者の心を奪います。
一度座って庭園を鑑賞し始めると、誰もそこから動こうとしなくなるので、混雑しているときに訪れると、書院の中からは人の頭しか見えないといったこともあります。
一乗寺を人気の観光スポットにしたのは、詩仙堂だと言っても過言ではないでしょう。
庭園散策もできるので、秋の草花を間近で楽しむこともできますよ。
3.金福寺
一乗寺界隈の散策でうっかり見逃してしまいやすいのが金福寺(こんぷくじ)です。
詩仙堂から南に5分ほど歩いた場所に建っているのですが、民家の中にひっそりとあるため、気づかずに帰ってしまう方も多いはず。
でも、そういった立地なので、他の紅葉の名所と比較すると拝観者の数はかなり少なく、のんびりと紅葉狩りをしたい方におすすめなんですよね。
金福寺は、本堂の前に枯山水庭園が配されており、その周りにたくさんのカエデが植えられています。
どのカエデも日当たりが良いためか、色づきの鮮やかなモミジを楽しめます。
また、本堂の縁側からの眺めは南向きとなるため、モミジが日差しを浴びると、光り輝いているように見えます。
この紅葉風景は一度は見ていただきたいですね。
他にも、高台に芭蕉庵と呼ばれる味わいのある茶室があるので、こちらも忘れずに鑑賞しましょう。
以上の3ヶ所が、一乗寺界隈で訪れたい紅葉の名所です。
拝観時間を各1時間、移動時間を1時間とした場合、4時間程度で3ヶ所回ることができますね。