京都市上京区の西陣にある桜の名所妙覚寺と善明院に訪れたのは、4月上旬でした。
そろそろソメイヨシノも終わりかけの時期。
散り始めたソメイヨシノに代わり、八重桜が見ごろに向かって花を咲かせ始めるころですね。
妙覚寺
まずは妙覚寺へ。
妙覚寺は、地下鉄鞍馬口駅から西に数分歩けば到着します。
3月末から4月初旬にかけて門前で枝垂れ桜が咲くことで知られる妙覚寺ですが、その近くには、遅咲きの八重桜も数本植えられています。
私が訪れた時は、その八重桜がほぼ見ごろとなっていました。
小さな花の八重桜は、淡いピンク色。
花弁がたくさんあるので、小ぶりながらもボリューム感があります。
八重桜は、花弁が多いので、満開になると、とても華やかですね。
真っ白な八重桜は、花が丸まって密集していて、まるで枝に野球のボールが釣られているようでしたよ。
早咲きの枝垂れ桜は、全く花がありません。
八重桜と枝垂れ桜が同時に咲くところを見たいものですが、時期的に難しいでしょう。
それを求めるのは、贅沢なことですね。
山門の脇から見た八重桜。
青空の下でみる八重桜はきれいですね。
善明院
妙覚寺の門前の八重桜を見た後は、同寺の北隣に建つ善明院へ。
ここには、1本だけしか桜がないのですが、それがとても立派な八重紅枝垂れ桜なんですよね。
境内に入ることはできませんが、外からでも、十分に桜を観賞することができます。
山門を額縁風にして、八重紅枝垂れ桜を見るのも趣があります。
私が訪れた日が、ちょうど見ごろだったようで、枝には無数の八重咲きの紅色の花を咲かせていましたよ。
地面を見ても、花弁が散っている気配がなかったので、これが満開の状態なのでしょうね。
お寺の西側に回り、塀越しに八重紅枝垂れ桜を見ることに。
こんもりと膨らむ紅色の桜の花。
善明院は、観光寺院ではないためか、知名度が高くありません。
なので、私が善明院の桜を見ている時は、人が誰もいませんでしたよ。
まさに八重紅枝垂れ桜の穴場スポットです。
境内に入ってお花見をしてみたいものですが、離れて観賞するから、これだけ美しく見えるのかもしれません。
青空の下、太陽の日差しをいっぱいに浴びた八重紅枝垂れ桜。
こんなにきれいな八重紅枝垂れ桜をひとりだけで見るのは、何だかもったいない気がしましたよ。