京都市伏見区に瑞光寺というお寺が建っています。
民家が密集する場所にあるお寺で、観光寺院ではありません。
そのため、参拝する人も少なく、境内は常に静かです。
こういった静かなお寺に似合うのが、秋の紅葉。
ということで、11月下旬に瑞光寺にお参りしてきました。
誰もいない境内で見る紅葉
瑞光寺は、京阪電車の深草駅から南東に10分ほど歩いた辺りに建っています。
敷地の半分くらいは墓地なので、境内は狭く感じますが、総面積はまずまずの広さです。
瑞光寺の入口に到着。
萱葺屋根の山門は、「ここにひっそりとお寺が建っていますよ」と語りかけてくるようです。
山門をくぐり境内へ。
紅葉はほぼ見ごろですね。
まだ部分的に緑色の葉もありましたが、全体的に良い感じです。
本堂の点前にあるススキも秋らしさを演出しています。
本堂も屋根が萱葺となっていて、とても落ち着きがあります。
寂音堂とも呼ばれるこの本堂は、寛文元年(1661年)に建立されたものです。
その名のとおり、しんみりとした趣があります。
この落ち着きのある寂音堂には紅葉がよく似合うんですよね。
やはり、秋はこういったもの悲しい雰囲気がいいですね。
そのもの悲しい景色の中で見る鮮やかな紅葉が、また味わい深いです。
この日、最も鮮やかに紅葉していたのが、鐘楼付近のカエデでした。
境内には誰一人としていなかったので、この紅葉を独り占めできましたよ。
他に駐車場に植えられているカエデも良い具合に紅葉していました。
でも、駐車場のモミジは、あまり絵になるような場所に植えられていないので、その鮮やかな赤色を楽しむだけといった感じです。
うまくお寺の建物と一緒に撮影できれば、きれいな写真になるんでしょうけど、そんな腕もないので、ただ見るだけでした。
再び境内に戻ります。
今度は鐘楼付近から境内を眺めます。
カエデの他にも、秋色に染まった木々の葉があります。
この時期は、赤色の葉だけでなく黄色やオレンジ色の葉も一緒に見るのがおすすめ。
どうしてもカエデの葉にばかり目が行ってしまいますが、桜の葉なんかも紅葉するときれいですよ。
最後は、空を背景に紅葉を観賞。
本当に味わい深い景色です。
ゆっくりとコーヒーでも飲みながら、時間をかけて眺めていたいですね。
山門付近に自動販売機がありますが、これは、おそらくお墓のお供え用として置かれているのでしょう。
境内で缶コーヒーを飲むのはやめた方がいいですね。
なお、瑞光寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。