京都には、紅葉の名所がたくさんあります。
聞いたことがあるお寺や神社に行けば、まず紅葉を見ることができるでしょうね。
ただ、時期を外してしまって、色付き始めや見ごろ過ぎに行くと、本来きれいなはずのモミジが、イマイチだったなんてこともあります。
でも、時期を外してしまっても、割ときれいに紅葉を見れるところがあります。
それは、枯山水庭園がある紅葉の名所です。
枯山水庭園は、白砂と石組が中心のお庭なので、紅葉の赤色がより鮮やかに見えるんですよね。だから、少々、時期がずれても、まずまずきれいな紅葉を楽しむことができます。
今回の記事では、過去に私が訪れた枯山水庭園がある紅葉の名所を紹介します。
実相院
京都市左京区の岩倉にある実相院は、ピカピカに磨かれた床に映る紅葉がきれいなお寺です。
実相院は、この床紅葉が有名ですが、枯山水庭園の紅葉も見事です。
私が訪れた時は、ややくすんだような色付きでしたが、地面の白砂のおかげで、比較的きれいな赤色に見えましたよ。
もしも地面が深緑色だったら、もっと暗い印象になっていたでしょうね。
曼殊院
下の写真に写っているのは、曼殊院の庭園です。
曼殊院には、見ごろよりも早く訪れたことから、色付いているカエデが少なかったのですが、枯山水庭園のおかげで、少なくても、紅葉が際立っていましたよ。
金福寺
金福寺は、ちょうど見ごろに訪れました。
南向きに枯山水庭園が配されているので、モミジが日差しを浴びて鮮明に見えます。
さらに白砂のおかげで、紅葉がよりきらびやかに見えましたよ。
天授庵
京都市左京区の南禅寺の塔頭(たっちゅう)である天授庵は、京都でも屈指の紅葉の名所です。
なので、ここに訪れれば、まず満足できることでしょう。
天授庵は、東側の庭園が枯山水となっています。
ちょうど見ごろ時期に訪れたので、色が鮮やかですね。
地面の白砂から反射した太陽光の影響もあってか、より鮮明に見えましたよ。
光明院
京都市東山区の光明院は、色付いて間もない時期に訪れました。
そのため、カエデの葉は、緑色のものが多かったのですが、それでも、白砂との対比で紅葉の赤色がわかりやすかったですね。
ここは、地面に苔も敷かれているので、他の枯山水庭園とは一味違った紅葉風景を楽しめますよ。
泉涌寺
京都市東山区の泉涌寺(せんにゅうじ)の御座所庭園では、赤色だけでなくオレンジ色や黄色にも色付いた紅葉を一度に見ることができます。
こちらも地面の白砂のおかげで、モミジの鮮やかさが際立っています。
南向きに造られた庭園なので、日差しを浴びて輝く紅葉を見ることができますよ。
圓徳院
京都市東山区の圓徳院の南庭も枯山水庭園となっており、それを囲むようにたくさんのカエデが植えられています。
こちらも地面の白砂がモミジの赤色を際立たせています。
圓徳院は、北庭の紅葉も美しく、1回の拝観で趣の異なる庭園を楽しめるので、おすすめですよ。
上で紹介した以外にも、京都には枯山水庭園がある紅葉の名所がたくさんあります。
特に禅寺に枯山水庭園は多いですね。
京都に紅葉を見に行こうと計画しているけども、まだどこに行くか決まっていないという方は、枯山水庭園がある紅葉の名所を選んでみてはいかがでしょうか。