京都市右京区に蓮華寺というお寺が建っています。
このお寺は境内がなかなか興味深いんですよね。
最近はあまり参拝に来ていなかったのですが、龍安寺に桜を見に行った後、仁和寺の御室桜(おむろざくら)を見に行く途中に立ち寄ってみました。
蓮華寺も数は少ないですが、桜の名所として知られています。
石仏の脇で咲く桜たち
蓮華寺は、仁和寺の東隣に建っています。
最寄駅は、京福電車の御室仁和寺駅ですね。
蓮華寺の境内が興味深いと述べたのは、下の写真のようにたくさんの石仏が南を向いてずらっと並んでいるからです。
もともと蓮華寺は、鳴滝の音戸山(おんどやま)の山上に建っていたのですが、昭和3年(1928年)に現在地に移転してきました。
その時は、石仏は旧地に残されたのですが、昭和33年になって今の境内に移されました。
石仏群は2列に並んでいて、前列は大日如来像を中心に大きな石仏が鎮座しています。後列には小さ目のお地蔵さんたちが座っていらっしゃいます。
本堂にお参りを済まして、境内の桜を観賞。
私が訪れた時に満開となっていたのが、石仏群の左前に植えられている手弱女(たおやめ)でした。
遠くから見ると、なかなかボリュームがあります。
花が密集してボールのように咲いているから、そう見えるんでしょうね。
でも、花をひとつひとつじっくりと見ると、その名のとおり、淡いピンク色で繊細な作りをしていますね。
石仏がずらっと並んでいる景色は、お墓と勘違いしてしまい、どことなく寂しい印象を受けますが、桜が咲いていると、それだけで華やかさが出てきます。
石仏の右側で咲いていた桜は、佐野桜。
全体的に花が下を向いて咲いています。
手弱女の近くでは背の低い胡蝶という桜も咲いていましたよ。
こちらは花が真っ白ですね。
背が低く、花も少なめでしたが、とてもきれいな桜でしたよ。
でも、やはりこの日は、手弱女が最もきれいでしたね。
青空の下で眺める手弱女は、よりきれいに見えましたよ。
蓮華寺は仁和寺の隣に建っているのに参拝者はとても少ないです。
静かな場所で桜を観賞したいという方におすすめしたいお寺ですね。
帰りは西側の門から出ることに。
門の前でも桜が咲いていました。
その後ろには、カエデの新緑。
季節は春から初夏へと変わりつつありますね。
なお、蓮華寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。