京都市右京区に建つ龍安寺(りょうあんじ)は、春になるとたくさんの桜が花を咲かせます。
ここは、ソメイヨシノよりも八重紅枝垂れ桜の方が多いので、そろそろソメイヨシノが終わるかなという頃に出かけるのがおすすめです。
石庭の八重紅枝垂れ桜
龍安寺は、市バス「龍安寺前」からすぐです。
「立命館大学前」で下車した場合は、10分ほど歩くことになりますが、それほど遠いわけではありません。
拝観受付付近では、八重桜が見ごろに近づきつつありました。
拝観料は500円です。
山門をくぐってすぐ左にある山桜は、花がかなり散っていました。
訪れたのは4月8日。
例年なら、このくらいの時期がソメイヨシノや山桜の見ごろ時期なのですが、2013年は1週間ほど桜の開花が早かったため、その分だけ終わりも早いですね。
参道を歩いて行くと、ちょうど見ごろを迎えた八重紅枝垂れ桜がありました。
多くの拝観者が、この桜とともに写真撮影をしていましたよ。
龍安寺は、世界遺産に登録されているためか、海外からお越しの方も多かったですね。
やはり、外国のガイドブックでも、龍安寺が採り上げられることが多いのでしょうか。
参道を進み庫裡(くり)で、靴を脱いで建物内に入ります。
龍安寺に来たら、必ず見ておきたいのが、虎の子渡しの庭と呼ばれる石庭です。
ここでは、塀を乗り越えるように八重紅枝垂れ桜が花を咲かせます。
花を見る限りでは、元気そうだったのですが、かなり散ってしまっていました。
前日の風雨が影響しているんでしょうね。
石庭は、方丈の南側に配されていますが、西側、北側、東側にも見るものがあります。
東側に植えられていた侘助椿は、日本最古のもの。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に持ち帰ってきたものということだそうです。
桜苑から鏡容池へ
石庭を鑑賞した後は、桜苑に向かいます。
その途中にシャクナゲがたくさん咲いていましたよ。
カエデも花を付けています。
カエデと言えば、秋のモミジがきれいなわけですが、春にはこうやって赤い花を咲かせるんですね。
納骨堂の後ろには、満開の八重紅枝垂れ桜。
ここは、海外からお越しの方の撮影スポットになっていて、順番待ちで記念撮影をしていましたよ。
誰にも気づかれずにひっそりと咲く真っ白な桃。
いろんなところに目をやれば、様々な春の花に出会えます。
桜苑では、八重紅枝垂れ桜が見ごろを迎えていました。
どの桜も背が高いですね。
枝が頭よりも高いところにあります。
桜苑には、他にも大島桜などもありましたが、八重紅枝垂れ桜が一番目立っていましたよ。
桜苑の次は鏡容池(きょうようち)へ。
池のほとりでは、雪柳が咲いていました。
肝心の桜はというと、ソメイヨシノはほとんど散っており、山桜も花を散らせていて寂しい姿となっていました。
見ごろ時期にソメイヨシノを見ようと思うと八重紅枝垂れ桜がまだ咲いていないし、八重紅枝垂れ桜の見ごろ時期には、ソメイヨシノが終わっているという、何とも歯がゆい気持ちになるわけですが、致し方ないですね。
龍安寺の拝観を終えた後は、駐車場近くの八重紅枝垂れ桜を見ました。
この桜もなかなか見事です。
近くでは、真っ赤なボケの花も咲いていましたよ。
遅咲きの八重桜もそろそろ見ごろですね。
なお、龍安寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。