7月上旬に京都市上京区の上御霊神社(かみごりょうじんじゃ)を訪れました。
上御霊神社は、奈良時代から平安時代初期にかけて非業の死を遂げた人物の怨霊を祀っています。
何とも恐ろしい神社のように思えますが、当時は、天変地異は怨霊の仕業と考えられていたので、それを鎮めるために当社が創建されました。
なので、参拝するのに怖がらなくても大丈夫です。
応仁の乱勃発地
上御霊神社の西の鳥居に到着。
ここは、京都の歴史の中でも重要な事件が起こった場所でもあります。
その事件とは応仁の乱です。
鳥居の近くには、「応仁の乱勃発地」という石碑が置かれています。
文正2年(1467年)正月18日にこの付近の御霊の森で応仁の乱は始まりました。
この地に陣を敷いていたのは、畠山政長。
彼と家督を争っていた畠山義就(はたけやまよしなり)が、兵3,000を率いて攻撃を仕掛けたことが10年以上に及ぶ戦いの始まりでした。
そして、この戦いから戦国時代が到来することになります。
そんな重大事件の勃発地にしては、石碑が小さいですね。
鳥居の近くには、花御所八幡宮の石碑もあります。
この付近は、足利義満が造営した花の御所があった場所とされ、邸内には、鎮守社が祀られました。
それが、花御所八幡宮です。
似たような名の御所八幡宮が中京区に建っていますが、こちらは足利尊氏が創建したもので、花御所八幡宮とは別物です。
それにしても、室町幕府の史跡はどれも質素ですね。
境内を散策
それでは、楼門をくぐり境内に入ります。
すがすがしい青空の下に広がる境内。
静かな境内で、人の姿がなさそうでしたが、各建物の近くに人がたくさんいました。
近くの学生さんや近所の方たちが、休憩しているようです。
楼門から一直線上に本殿が建っています。
祭神の怨霊たちにお参りをして、天変地異が起こらないようにお願いしておきましょう。
晴れているのは良いのですが、さすがに7月は暑いですね。
広々とした境内の写真を撮るのも木陰の中から。
境内にある休憩所のような建物で、若者たちが休んでいました。
カフェなどで涼むのではなく、神社の境内で休憩するとは、なかなか通ですね。
その建物の近くには、真っ白なバラが咲いていました。
マーガレット・メリルという品種だそうです。
純白の花を見ていると、幾分暑さがましに感じられます。
隣には、赤色のバラも咲いていましたよ。
なお、上御霊神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。