6月末。
京都市左京区の吉田山近くに建つ真如堂を訪れました。
真如堂には、6月に花を咲かせるボダイジュが植えられているので、それを見ようと思ったのが参拝した理由です。
咲き終わっていたボダイジュ
ボダイジュは、本堂の右手前にあります。
結論から言うと、すでにボダイジュの花は咲き終わっていました。
近くに寄って枝先を見ると、実ができています。
真如堂の説明書によると、お釈迦様が悟りを開いたのが、ボダイジュ(菩提樹)の木の下だそうです。
菩提樹の花期はとても短く、花を見ることができた人は縁があったということだとか。
真如堂では、実が2つ以上ついているものを財布に入れておくと、お金が貯まると伝えられています。お参りの際は、ボダイジュの木の下で実が2つ以上付いているものを探してみてはいかがでしょうか。
三重塔と県井観音の間に咲くアジサイ
ボダイジュの花を見に来たのにすでに咲き終わっていたのは残念でした。
でも、せっかく来たのですから、すぐに帰るのではなく境内をしばらく散策することにしました。
真如堂には、本堂の他に三重塔も建っています。
五重塔とまではいきませんが、三重塔もなかなか高さがあります。
ちなみに真如堂の隣の金戒光明寺(こんかいこうみょうじ)にも三重塔が建っているので、こちらも併せて見ておくと良いですよ。
真如堂は、紅葉の名所としても知られており、特に三重塔周辺が見どころです。
梅雨の時期は、カエデの枝に青々とした葉がたくさん。
目に優しい色をしていますね。
三重塔の裏には県井観音(あがたいかんのん)が祀られています。
お堂に説明書があったので、紹介しておきます。
県井観音は、京都御所の名水である県井から出現したと伝えられています。
鎌倉時代、京都に疫病が流行し、橘公平も病気にかかってしまいました。
彼は、県井の水を汲んで飲み、観音さまに祈願したところ、10日ほどで病気が治ったそうです。
10日目の夜に県井に水を汲みに行くと、井戸の中から如意輪観音が現れ、「この井戸の水を汲んで飲むと必ず病が治るであろう」とお告げになったそうです。
これを聞いた順徳天皇は、如意輪観音を宮中に祀り、一条東洞院にお堂を建て、法伝寺と名付けました。
その後、法伝寺は兵火で焼失し、江戸時代に真如堂の総門前に移転。如意輪観音のお堂は、真如堂の境内にそのまま残されました。
なお、県井観音を拝むと、災厄を逃れ、女性の難産を救ってくれると伝えられています。
三重塔と県井観音の間に人目を忍ぶようにひっそりとアジサイが咲いていました。
数は少ないですが、花はきれいでした。
ガクアジサイも咲いていました。
県井観音のお堂がちょうど良い日影を作り出しているためか、どの花もみずみずしい状態を保っていました。
ボダイジュの花は見れませんでしたが、アジサイに出会えたので良しとしましょう。
なお、真如堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。
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匿名