京都市中京区に建つ二条城は、お城というだけあってとても広いです。
じっくり拝観すれば、半日くらいの時間はかかります。
どんなに急いで拝観しても1時間はかかるでしょう。
でも、それだけの拝観時間が必要というだけあって、城内は見るべきものがたくさんあります。
そこで、今回の記事では、二条城の見どころを紹介します。
二の丸御殿
二条城の拝観入口は、城の東にある東大手門です。
ここで、拝観料600円を納め城内に入ります。
外堀と石垣に覆われた空間に入るというのは、まさに入城するといった感じです。
二条城に入って最初に拝観するのは二の丸御殿です。
そこに行く途中でくぐる唐門は、2013年9月まで保存修理が行われています。
工事中の唐門をくぐると目の前に二の丸御殿の入口があります。
二の丸御殿の中には、遠侍、式台、大広間、蘇鉄の間、黒書院、白書院と呼ばれる部屋があります。
各部屋へと続く廊下は、歩くとキュッキュッと音がする鴬張りとなっています。この音がすることで、不審者の侵入を察知することができるわけですね。
鴬張りの廊下を進み御殿の真ん中まで来ると、江戸時代の侍の姿をした人形がたくさん並んでいる大広間に到着します。
大広間は、将軍が諸大名と対面した部屋で、幕末には政権を朝廷に返上する大政奉還が発表された部屋でもあります。
二の丸御殿に入ったら大広間はじっくりと見ておきたいですね。
大広間から鑑賞できるように造られているのが、二の丸庭園です。
大きな池が中心に配された見事な庭園で、大広間からのんびりと鑑賞したいところですが、残念ながら戸が閉められているので、室内から見ることはできません。
本丸
二の丸の次は、いよいよ本丸です。
本丸楼門をくぐり石垣を上ると、本丸御殿と本丸庭園があります。
残念ながら本丸御殿の中には入ることができません。
本丸の見どころは、何と言っても天守閣跡です。
天守閣跡は、二条城で最も高い場所にあり、城内の建物はもちろんのこと比叡山や大文字山も望むことができます。
天守閣跡からは、城内の南西にある梅林を見下ろすことができます。
なお、梅林については以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。
天守閣跡に上った後は、本丸から出て内堀の外側を散策します。
本丸の南には、梅林と桜の園があります。
また、北には、清流園と緑の園があります。
北の清流園に行く途中には、様々な種類の椿が植えられた一帯があります。
下の写真に写っているのは、紀州司(きしゅうつかさ)という種類の椿です。
清流園は、江戸時代の豪商の角倉了以(すみのくらりょうい)の屋敷から建物の一部と庭石約800個を移して造られたものです。
池を中心とした池泉式の庭園と広い芝生の洋風庭園から構成されています。
清流園の東にも広い芝生が広がっています。
ここが緑の園で、春になると桜の花が満開になります。
ちなみに二条城の桜については以下の過去記事で紹介しています。
緑の園を見た後は、東大手門に戻り拝観終了です。
急いで場内を一周したのですが、1時間30分ほどかかりました。
ずっと歩きっぱなしだったので、拝観後は休憩所でゆっくりと疲れをいやした後、二条城を出ました。
二条城に訪れる際は、3時間くらいかけてじっくりと拝観した方が良さそうですね。
なお、二条城の詳細については以下のページを参考にしてみてください。