京都市右京区の嵯峨野に建つ清凉寺(せいりょうじ)は、知る人ぞ知る梅の名所です。
境内は、とても広く、多宝塔前、茶所付近、阿弥陀堂付近の3ヶ所に梅の木が植えられています。
観光シーズン到来前で人が少ない3月上旬。
そろそろこれらの梅が見ごろに近づいているだろうと思い、清凉寺を訪れました。
1.多宝塔前の梅
清凉寺は、JR嵯峨嵐山駅から北西に500メートルほど歩いた辺りに建っています。
道を歩いていると、いきなり目の前に大きな仁王門が現れるので、迷うことはありません。
清凉寺は本堂内に入るのには拝観料が必要となりますが、境内に入るのは無料です。
仁王門をくぐると左に多宝塔が建っています。
その前には、見ごろを迎えた紅梅が1本。
近づいて見ると、八重の薄い赤色の花がたくさん咲いていました。
まだつぼみもたくさん残っているので、しばらくは見ごろを保っていそうです。
2.茶所付近の梅
多宝塔前の紅梅を見た後は、本堂の正面やや右側の茶所付近へ。
この辺りは、境内で最もたくさんの梅の木が植えられています。
白梅は、ほぼ見ごろです。
白梅の近くにある紅梅も良い感じで花が咲いています。
一切経蔵を背景に写真を1枚撮影。
上の2本の梅を見ると茶所付近の梅は見ごろのように思えますが、実はまだ咲き始めた梅の木もたくさんありました。
同じような場所に植えられていても、それぞれの梅ごとに開花時期が異なっているんですね。
3.阿弥陀堂付近の梅
阿弥陀堂は、茶所の少し奥に建っています。
その正面には、淡いピンク色の梅、紅梅、白梅が植えられています。
淡いピンク色の梅は一重の花を咲かせます。
紅梅と白梅はともに八重の花が咲きます。
淡いピンクの梅と紅梅は5分咲き程度、白梅は3分咲き程度と、3月上旬にしては遅いですね。
また、これらの梅の近くに植えられている軒端(のきば)の梅は、まったく花が咲いていませんでした。
それどころか、つぼみも見つからない状態です。
樹齢350年の古木なので元気がなくなっているのでしょうか。
軒端の梅と本堂の間にナンテンを発見。
赤い実がちょっとずつ少なくなってきています。
最後に阿弥陀堂の前の淡いピンク色の梅をもう一度眺めて清凉寺を後にしました。
なお、清凉寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。