京都市右京区の梅の名所として知られる梅宮大社(うめのみやたいしゃ)には、35種、550本もの梅が植えられています。
境内はもちろんのこと、社殿を囲むように設けられている神苑にたくさんの梅があり、毎年2月中旬から3月上旬にかけて花を咲かせます。
例年よりも梅の開花が遅れている2012年。
時期を少しずらし、3月6日まで待って、梅宮大社に梅を観に行ってきました。
見ごろが近づいている咲耶池の周囲の梅
梅宮大社は、阪急電車の松尾駅から東に15分ほど歩いた辺りに建っています。
梅宮大社に到着して最初に目にする梅の木は、楼門近くの駐車場に植えられている紅梅です。
若干、花が少ないように思えますが、まずまずの咲き具合です。
楼門をくぐって境内に入り、本殿にお参りした後、社務所で神苑の拝観受付をします。
社務所の窓は閉まっていることが多いので、その場合はインターホンを押してしばらく待つと、神社の方が受付まで来てくれます。
受付近くには、いつも数匹のネコがおり、私がインターホンを鳴らすと、ネコたちも受付に寄ってきます。
神社の方の話では、梅宮大社では、15匹くらいネコを飼っているとか。
その多くは、親子だったり兄弟だったりと、血がつながっているそうです。
受付で拝観料500円を納めて、境内の東にある神苑の入口へ。
神苑の東は、咲耶池(さくやいけ)という大きな池が中央にあり、その周囲に様々な植物が植えられています。
もちろん梅の木もたくさん植えられています。
入口近くの池のほとりでは、まだ植えられて間もないと思われる背の低い白梅が満開になっていました。
さらに東に進むと様々な種類の梅が花を咲かせていました。
白い一重の花を咲かせる南高や花の中心がやや緑色の緑がくは、まだ5分咲き程度でしたが、咲いている花はどれもみずみずしく、花弁がしっかりとしていました。
赤い八重の花を咲かせる田家紅梅は、ほぼ見ごろでした。
逆に林州(りんしゅう)は、まだ寂しい状態でした。
咲耶池周辺の梅は、全体的に見ごろ間近といった感じですね。
梅苑はまだ咲き始め
神苑の東を散策した後は西へ。
こちらには、梅苑があります。
咲耶池周辺の梅の咲き具合から、梅苑も見ごろに近づいているだろうと思ったのですが、残念ながら、紅梅と白梅が1本ずつ花を咲かせているだけで、他はまだつぼみの状態でした。
どうやら、やっと咲き始めたばかりのようですね。
神苑の出口付近にあった鹿児島紅(かごしまこう)は、背が低いものの他の梅の木よりもたくさん花を咲かせていました。
梅苑の近くには、他にも椿やスイセンもあります。
梅は咲き始めで、ちょっと残念でしたが、黄色いスイセンの花がきれいに咲いていたので、良しとしましょう。
神苑を出て再び社務所付近へ。
来た時にいたネコたちは、どこかに行ってしまっていました。
社務所の近くには、鉢に植えられた梅が良い具合に咲いていました。
神苑では咲いていなかった枝垂れ梅の花もここで見ることができました。
社務所の脇の椿が、ちらほらと咲き始めていましたよ。
3月6日の梅の状況からすると、見ごろを迎えるのは10日以降になるのではないでしょうか。
梅苑の梅は、さらに遅くなりそうです。
この日の咲き具合からは、見ごろになりそうな時期を予想できませんね。
なお、梅宮大社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。