地下鉄蹴上駅を出るとたくさんの観光客の方が、北に向かいます。
インクラインや南禅寺といった有名な観光名所があることが理由です。
特に南禅寺は、紅葉が有名なので、11月になると、蹴上駅から出てくる観光客の方は、周りを見ることなく北へと歩いていきます。
でも、実は蹴上駅から南に1分ほど歩くと、紅葉が美しい日向大神宮(ひむかいだいじんぐう)の鳥居があります。
ここは、参拝者の方が少ないので、のんびりと紅葉狩りをするのにおすすめの神社です。
見ごろを迎えた紅葉
日向大神宮に訪れたのは、11月30日12月1日です。
ひとつ目の鳥居をくぐり、緩やかな坂道を5分ほど歩くと、境内へと続く石段が現れます。
そこから空を見上げると、真っ赤に色付いたカエデが傘のように石段を覆っていました。
日向大神宮は、山の中に建っているので、境内からは、自然の景色しか見えません。
蹴上は、車の交通量が多いので、ちょっと山に入っただけで、これだけの自然に囲まれた空間が存在していることに驚かされます。
石段を上がって鳥居をくぐると、目の前に外宮が建っています。
その向こうには、赤色とオレンジ色の2本のカエデが植えられています。
この2本のカエデは、もう見ごろといってよい状態ですね。
先ほどくぐった鳥居を振り返ると、その向こうにも赤色とオレンジ色の紅葉が見えます。
前後から紅葉の挟み撃ちにあってしまいました。
外宮に参拝した後は、内宮へと向かいます。
先ほど外宮越しに見た紅葉は、近くで見るとさらにきれいでした。
内宮に参拝し、緩やかな山道を1分くらい上り、天(あめ)の岩戸へ。
岩に空いた穴をくぐると、開運厄除のご利益があります。
天の岩戸の周辺は、紅葉がありません。
なので、すぐにもと来た道を引き返し、再び内宮へ。
すると、オレンジ色と赤色のカエデの葉が、太陽に照らされてキラキラと光り輝いていました。
神社の建物を背に輝く真っ赤なモミジ。
やはり紅葉は、真っ赤なカエデが一番美しいですね。
太陽の光に照らされた葉は、とても鮮やかな赤色になります。
これだけ見事な紅葉を見ることができるのに人が少ないのが不思議です。
そのうち日向大神宮も有名な紅葉スポットになるのでしょうね。
参拝を済ませ、石段下に戻ります。
最後に末社近くの紅葉を観賞して、日向大神宮を後にしました。