京都を散策していると、「なぜ、こんな場所にこのようなものがあるのか」と思うことがよくあります。
伏見区の京阪墨染駅と丹波橋駅のちょうど中間地点あたりに建つ桃山中学校を東に300メートルほど進むとJRの踏切があります。
その側には、なぜか枯山水庭園があります。
21世紀に入ってから造られた庭
庭園の左側には、「枯山水」と刻まれた石碑が置かれています。
枯山水の文字の左下には、「京都市長 桝本頼兼書」とも刻まれています。
桝本氏は、1996年から2008年までの間、京都市長として市政に携わってきた方です。
なので、この枯山水庭園が造られたのは、桝本氏が京都市長であった期間ということになります。
検索してみたところ、どうやら21世紀に入ってから造られたようです。
枯山水庭園は、池や遣水などの水が無い庭で、石や砂などを用いて山や水を表現しています。
線路の側の枯山水庭園もその名のとおり、石や砂を用いて作庭されています。
庭園内には、草が生い茂っているところがありますね。
草が生い茂っている部分は、そのようにデザインされたものなのか、それとも手入れされていないのかよくわかりません。
右側から庭園を眺めると、枯山水らしい姿をしているのがわかります。
しかし、庭園の後ろが線路なので、あまり風情を感じません。
また、近くにベンチなど休憩できる場所がないので、庭園をのんびりと鑑賞することもできません。
もしかしたら、踏切で待っている僅かな時間に心を和ませて、車を安全に運転してもらおうという狙いがあるのかもしれませんね。
庭を造った方に伺ったわけではないので、想像でしかありませんが。
最後に伏見区にある城南宮の城南離宮の庭の写真を掲載しておきます。
こちらも枯山水庭園です。
これぐらい大きな庭園だと見ごたえがありますね。