京都市伏見区に乃木神社という神社が建っています。
乃木神社は、大正時代に創建された比較的新しい神社で、明治時代の軍人の乃木希典(のぎまれすけ)を祭神として祀っています。
明治時代の軍人を祀っていると聞くと、非常に固そうな雰囲気がありますが、境内に入ると、これがなかなか面白いことになっています。
乃木希典はどんな人
乃木神社は、明治天皇伏見桃山陵の近くにあります。
境内には祭神の乃木希典の胸像が置かれています。
乃木希典は、明治の軍人と述べました。
彼の人生の中で特に有名なのが、日露戦争(1904年)の際に陸軍の司令官としてロシア軍がたてこもる旅順要塞を攻撃したことです。
ところが、鉄壁の旅順要塞はどんなに攻撃しても陥落せず、乃木に率いられた日本軍は多大な犠牲者を出します。
これを見かねた日本軍は、陸軍の指揮権を乃木から児玉源太郎にうつします。
指揮権を譲り受けた児玉は、二〇三高地を攻め落とし、そこから旅順を砲撃。
要塞だけでなく、港に停泊していたロシアの旅順艦隊も壊滅させました。
その後、日本軍は、日本海海戦でロシアのバルチック艦隊に勝利し、日露戦争に勝ちます。
そして、乃木希典は、児玉源太郎の助けもありましたが、日本を勝利に導いた英雄として讃えられました。
日露戦争後、乃木は学習院院長に就任し、明治天皇が崩御すると、後を追い殉死しました。
ご利益はダジャレだらけ
乃木希典は、やはり固い印象を受けます。
なので、乃木神社の境内に入る際には、敬礼か何かをしなければ怒られるのではないかと思ってしまいますが、そんな必要はなく、他の神社と同じように誰でもお参りすることができます。
とは言っても、拝殿の前に立つと、なんとなく威圧感を感じます。
しかし、その威圧感もお参りを済ませた後は感じなくなり、それどころか、思わず笑ってしまいそうになります。
その理由は、拝殿の左前の小さな祠にあります。
この祠をよく見ると、「全てに勝ちま栗」と書かれています。
まさかのオヤジギャグ。
祠の隣には、勝水も湧き出しています。
この祠にお参りし、勝水をくんで帰ると、どんな勝負にもきっと勝てるはず。
拝殿の隣には、山城えびす神社が建っていますが、こちらもオヤジギャグ炸裂です。
拝殿の左右には、2匹の鯛が鎮座しています。狛犬ならぬ狛鯛なのでしょうか。
この鯛の体を見ると「幸せに成り」と書かれています。
「幸せになりたい」というダジャレですね。
山城えびす神社には、七福神が祀られており、商売繁盛や家内安全、長寿などのご利益を授かることができます。
他にも境内を散策していると、1体の獅子を発見しました。
狛犬かと思ったのですが、1体しかないので違うのでしょう。
これも何かのダジャレなのでしょうか。
また、境内には、参拝中に笑い過ぎて疲れた方用にしっかりとイスも用意されています。
背もたれ付きなので、後ろにのけ反りながら笑っても大丈夫ですよ。
なお、乃木神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。