先日、京都新聞ニュースを読んでいると、八幡市の八角堂に地元の女性が植えたシマユリが花を咲かせたという記事が掲載されていました。
八角堂は、何度も訪れたことがありますが、境内は殺風景です。
そんな境内をシマユリがどのように彩っているのか見たくなり、八角堂に参拝してきました。
変わった八角形の屋根
八角堂は、京阪電車の八幡市駅もしくは樟葉駅から京阪バスに乗車し、「大芝・松花堂前」で下車して北に5分ほど歩くと到着します。
境内の入り口には、紫色の鮮やかな花が咲いています。
入り口から緩やかな石段を上っていくと、その脇にカシワバアジサイも咲いていました。
石段を上りきると、新緑の奥に八角堂が現れます。
八角堂は、建保年間(1213-1219年)に男山の西谷に一光千仏丈六阿弥陀を安置したのが始まりです。
八角堂の名は、文字通り、屋根が八角形であることが由来です。
でも、正八角形ではなく、正方形の四隅を切り落としたような八角形で、長い辺4つと短い辺4つからなります。
その後、大破しましたが、慶長12年(1607年)に豊臣秀頼が小出吉政に命じて、再建しています。
白い花に彩られた八角堂
目的のシマユリは、八角堂の正面のプランターに植えられています。
京都新聞ニュースによると、このシマユリを植えた女性は、鹿児島県喜界島の出身で、そこから持ち帰った球根を八角堂に植えたとのこと。
女性は、ボランティアで八角堂の清掃を担当しており、花を植えることで、多くの方に参拝してもらおうと考えたそうです。
シマユリは、それほど多くは植えられていませんが、それでも以前と比べると境内は華やかにみえます。
とは言うものの、境内は、それほど見るものが多くないので、八角堂に参拝するためだけにここまで来るのは、あまりおすすめできません。
そこで、八角堂に参拝する時は、その近くにある松花堂庭園も拝観した方が良いでしょう。
松花堂庭園には珍しい茶室があり、春には椿展も行われるので、観光する価値が十分あります。
どちらかというと、松花堂庭園の拝観を主目的にして、そのついでに八角堂に訪れるのがおすすめです。
八角堂は、寂れたお寺ですが、シマユリがニュースで紹介されたことで、多くの方が参拝するようになることを願っています。
なお、八角堂と松花堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。