初夏になると様々な花が咲きますが、この時期は新緑がきれいな季節でもあります。
京都市内で新緑を楽しもうと思うと、中心部から外れた観光名所に行く必要がありそうですが、実は、京都市中心部でも新緑を楽しめる場所がいくつかあります。
その中のひとつが、下鴨神社がある糺(ただす)の森です。
長い参道を覆う新緑
下鴨神社は、京都御苑の北側から東に15分ほど歩くと到着します。
なお、最寄駅は、京阪電車の出町柳駅になります。京都駅から地下鉄に乗車する場合は、今出川駅か鞍馬口駅で下車してください。
京都市中心部では、京都御苑も緑が多いのですが、糺の森はそれ以上ではないでしょうか。
下鴨神社の長い参道は、緑色の葉で覆われています。
強い日差しを新緑がやわらげてくれるので、参道を歩いているだけでも、体がひんやりとしてきます。
参道を進み、鳥居をくぐって、来た道を振り返ると、一面緑で覆われているので、自分が森の中にいることを実感できます。
下鴨神社から1歩外に出ると、車だらけなのですが、境内にいるとそんなことを感じさせません。
楼門の手前の木の枝にも、緑色の葉がたくさん付いていますね。
楼門をくぐり右に進むと、下鴨神社の七不思議のひとつに数えられる御手洗川(みたらしがわ)が流れており、その川に架かるそり橋付近には、光琳の梅と呼ばれる梅の木が植えられています。
光琳の梅は、3月になると赤い花を咲かせますが、初夏になると、枝は緑色の葉でいっぱいになります。
梅の花も良いですが、緑色の葉も生命力がみなぎっているようで、見ていると活力がわいてきますね。
境内を出て、再び参道へ。
やはり新緑と言えば、カエデですよね。
光が葉を透過して、辺りが薄っすらと緑色になっているのが、神霊が宿っているようで、神々しいです。
下鴨神社第一の摂社河合神社の境内のカエデも緑色。
参道の隣の馬場のカエデも鮮やかな緑色。
木漏れ日が体を優しく包み込んでくれます。
やはり、下鴨神社は、紅葉の名所だけあって、新緑も美しいですね。
夏に訪れても同じような感じなのですが、ただ、カエデの葉が深い緑色になっているので、初夏のような鮮やかさが無くなります。
また、梅雨入り前までが、散策するのにちょうど良い気候でもあるので、新緑を見るなら、6月上旬までに下鴨神社に訪れるのが良いでしょう。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。