京都市下京区の東本願寺から東に5分ほど歩いた辺りに周囲を塀で囲われた敷地があります。
ここは、東本願寺の飛地境内で、渉成園という庭園です。
この辺りには、京都駅があり、市内でも騒がしい地域なのですが、渉成園に入るとその騒がしさがかき消され、心静かに桜を観賞することができます。
傍花閣周辺が桜の見どころ
渉成園は、寛永18年(1641年)に東本願寺の宣如が、徳川家光から土地の寄進を受け、承応2年(1653年)に石川丈山らとともに庭園を築いたのが始まりです。
入り口は、渉成園の西の端にあります。
庭園の拝観は、入口の受付で500円以上の寄付が必要です。
他の観光名所の拝観料も大体500円程度なので、特に高い寄付ではないですね。
むしろ500円の寄付で、見開きA3サイズの立派な拝観案内をいただけるので、かなりお得です。
敷地内に入ってすぐのところには、紅枝垂れ桜が植えられています。
4月中旬なのに、まだ五分咲き程度です。
拝観受付を済ませた後は、庭園の入口へ。
外からでも、桜が咲いているのがわかります。
渉成園の桜は、庭園中央よりやや北に位置する傍花閣(ぼうかかく)という建物を囲むように植えられています。
桜の中には、背の低い枝垂れ桜があり、見頃を迎えていました。
渉成園に訪れた日は、快晴でした。
やっぱり桜は、青空を背景に見るのがきれいですね。
遠くから見る桜も見事です。
白い桜を背景にピンク色の枝垂れ桜を撮影。
写真で見るとよくわかりませんが、右手前のピンク色が枝垂れ桜です。
渉成園には、枝垂れ桜が数本植えられているのですが、早咲きの枝垂れ桜は、すでに葉だけになっていました。
また、他の枝垂れ桜も、花が少なくなっていて、近くに寄って見ると寂しい状態となっていました。
しかし、木から少し離れて見れば、まだまだ華やかさを保っていましたね。
渉成園は、4月の桜も見事ですが、5月にはショウブやツツジもきれいに咲くそうです。
また、庭園の大部分を占めている印月池(いんげつち)という池では、夏になるとスイレンが見頃を迎えるとのこと。
渉成園は、京都駅から歩いて10分ほどで行ける便利な場所に建っているので、新幹線の乗車時間まで時間が余っているという場合などに訪れることも可能です。
ぜひ一度、渉成園に訪れてみてください。