清水寺に訪れる時、多くの方が東山五条の交差点から五条坂を上っていくことでしょう。
特に京阪電車の清水五条駅や市バス亭「東山五条」から清水寺に行く際には、ほとんどの方が五条坂を上って行きます。
でも、春の桜の時期には、五条坂の南にある細い道を通って清水寺に行くのがおすすめです。
この道を上っていくと、右手に墓地があるので少し怖いのですが、大谷本廟、本寿寺、妙見堂といったあまり人に知られていない桜の名所があります。
大谷本廟
東山五条の交差点に建つ大谷本廟は、清水寺に行く途中、必ずと言っていいほど目にします。
春になると、めがね橋の通称で親しまれている円通橋付近では、桜が開花しますが、不思議と立ち止まって見ていく人が少ないですね。
やはり、早く清水寺に行きたいという思いが強いのでしょうか。
円通橋の他、門の手前や境内にも桜が植えられています。
特に境内のソメイヨシノは大きくて立派です。
本寿寺
大谷本廟を抜けて、坂道を進んでいくと外からは何という名称かわからないお寺が現れます。
そのお寺は、本寿寺といいます。
本堂に掲げられている額を見ない限り、寺名はわかりませんね。
境内には1本だけ桜が植えられています。
小さなお寺なので、この桜は非常に存在感があります。
本堂の手前には、椿も植えられています。
桜の開花時期に見頃を迎えるようです。
大きなピンク色の花の美しさは、桜以上かもしれません。
妙見堂
本寿寺からさらに坂道を上っていくと妙見堂の鳥居が見えてきます。
境内に入ると何がどうなっているのかわからないほど、桜の花が咲き乱れています。
それほど広くない境内に所狭しと植えられた数本の桜が、薄いピンク色の空間を作り出していますね。
また、妙見堂には、舞台づくりの絵馬堂があり、そこから京都市街を一望できます。
まるで、プチ清水の舞台ですね。
ベンチも置かれているので、坂道を上ってきた疲れを取るために休憩すると良いですよ。
妙見堂から清水寺の前までは、歩いて5分から10分程度で到着します。
五条坂を上って清水寺まで行くと、人だけでなく車も多く、なかなか前に進まないのですが、上で紹介した道だと、車はもちろん人もほとんどいないので、すいすいと進みますよ。
春の清水寺拝観の際には、ぜひ、大谷本廟、本寿寺、妙見堂にも立ち寄ってみてください。