前回の記事では、城南宮で行われた曲水の宴の模様をお伝えしました。
曲水の宴が行われる日は、神苑の入場が無料となることから、行事終了後に神苑内を散策してきました。
そこで、今回の記事では、11月3日の神苑内の様子を紹介したいと思います。
室町の庭
城南宮の神苑は、北と南に分かれています。
北は、春の山と平安の庭からなります。
一方の南は、室町の庭、桃山の庭、城南離宮の庭からなっています。
今回は、南側を中心に散策してきました。
まず、最初に紹介するのは室町の庭です。
室町の庭は、池を中心とした池泉回遊式庭園です。
池の周辺に植えられた木々が少しずつ紅葉し始めていました。
また、室町の庭には、赤松も植えられています。
いつみても幹に力強さを感じます。
室町の庭の西側には、水石亭という建物が建っています。
この日は、水石亭の中で幕末維新展が行われていました。
城南宮と言えば、明治新政府軍と旧幕府軍が激突した鳥羽伏見の戦いの戦場となったことでも知られています。
展示物の中には、薩摩藩兵が使用したヘルメットのような被り物や砲弾などもありました。
桃山の庭
室町の庭の南側には、桃山の庭があります。
桃山の庭は、広い芝生が印象的です。
晴れの日には、思わず寝転びたくなりますね。
さすがに11月の午後3時過ぎともなると影が長くなり、芝生の大部分が日陰となっていました。
桃山の庭の広い芝生は、なかなかいい眺めなのですが、残念なのは庭の後ろに建っている背の高い電柱です。
これだけは、いつみても邪魔に感じますね。
城南離宮の庭
桃山の庭を鑑賞した後は、長く細い道を東側に歩いて行きます。
到着したのは、城南離宮の庭。
城南離宮の庭は、鳥羽離宮の風景と建物を石組で表した枯山水庭園です。
城南離宮に到着した時には、かなり影が長くなっており、庭のほとんどが日陰となっていました。
青い空と白い砂を眺めていると、まるで浜辺にきたような感覚になります。
水を一切使用せずに海や川を連想させるには、作庭に相当の技術と発想が必要になるのではないでしょうか。
以上が城南宮の神苑の南側にある3つの庭です。
城南宮の神苑は、池泉回遊式庭園や枯山水庭園など様々な庭が配されていて、一度にいろいろな形の庭を拝観できるのが魅力的です。
今度、春に訪れた時には、神苑北の春の山も紹介したいと思います。
なお、城南宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。