京都の嵐山に観光や旅行で訪れた時、必ずと言っていいほど、渡るのが渡月橋。
観光シーズンともなると橋の上の車道も歩道も大渋滞となり、なかなか動けなくなります。
歩道が渋滞するのは、多くの方が、橋の上から嵐山の風景を眺めるために立ち止まることが原因です。
急いでいる時には、歩道で立ち止まらないで欲しいと思うのですが、やはり、嵐山の風景が目に入ると、ついついゆっくりと歩きたくなる気持ちがわかります。
渡月橋の名の由来
それにしても渡月橋という名は、いつ聞いても風情があると思いますね。
渡月橋は、承和年間(834-848年)に空海の弟子だった法輪寺の道昌が架けたのが始まりと伝えられています。
そのため、架橋当初は、法輪寺橋と呼ばれていました。
法輪寺橋が、現在の渡月橋という名に変わったのは、鎌倉時代のことです。
ある時、亀山上皇が橋の上空を移動する月を観て、「まるで月が橋を渡っているようだ」と言ったことから、以来、渡月橋と呼ばれるようになります。
渡月橋は、何度も洪水で流されましたが、江戸時代初期に高瀬川を開削した角倉了以(すみのくらりょうい)が桂川の改修工事を行い、現在地に架け替えています。
また、平成13年(2001年)にも工事が行われ、渡月橋は現在の姿となりました。
渡月橋と嵐山の眺め
京都の観光ガイドやツアーのパンフレットに必ずと言っていいほど掲載されているのが、渡月橋越しに写された嵐山の写真です。
京都と聞いて、すぐにその写真が思い浮かぶという方も多いのではないでしょうか。
下の写真は、春に撮影した渡月橋と嵐山の写真です。
桜の時期をやや過ぎた頃に撮影したのですが、新緑がすがすがしく、嵐山が生き生きしているように感じました。
秋の渡月橋と嵐山もなかなか味わい深いです。
下の写真は、逆光で山の上の方が白っぽく写ってしまいましたが、嵐山の紅葉を写したものです。
山の中心が、赤、黄、紫と様々な色のコブができているように見えます。
そして、下の写真が渡月橋から撮影した嵐山の紅葉です。私も渋滞の原因を作っていますね。
秋晴れの日に渡月橋を歩いていると立ち止まって嵐山の紅葉を眺めたくなる気持ちがわかります。
気温もそれほど寒くないので、いつまでも立ち止まっていたくなりますが、さすがにそれは通行人の方に迷惑なので、ゆっくりと歩きながら眺めるようにしましょう。
他にも雪が積もった嵐山もきれいなのですが、私は写真や映像以外で観たことがありません。
機会があれば、雪の嵐山も観に行きたいと思います。