上賀茂神社から東に5分ほど歩いた場所に大田神社という神社が建っています。
大田神社は、神社そのものよりも近くにある大田の沢のカキツバタの方が有名です。
毎年5月になると見頃を迎えることから、多くの観光客の方が大田の沢に訪れます。
大田の沢にはたくさんの紫色の花
普段、大田神社のある辺りは静かで、境内にもあまり人がいません。
しかし、5月のカキツバタの時期になると多くの観光客の方で、境内は埋め尽くされます。
私は、5月15日の葵祭の日に大田神社に訪れたので、人の数も普段以上だったと思われます。
大田の沢のカキツバタは、国の天然記念物に指定されています。
平安時代には、歌人の藤原俊成が大田の沢のカキツバタを観て、以下の歌を詠んだと伝えられています。
神山や 大田の沢の かきつばた ふかきたのみは いろにみゆらむ
大田の沢に入場するには、入場料300円が必要です。
この入場料は、カキツバタの保存のために使われるそうです。
毎年、5月にカキツバタを楽しめるのも、観光客の方が入場料を納めているおかげですね。
私も、もちろんカキツバタの保存に貢献するため入場料を納めました。
この日は、晴天だったので、大田の沢のカキツバタも色鮮やかに見えました。
視線を低くして、カキツバタを見ると紫色の花が沢一面を覆っているように見えます。
晴天の日に写真を撮ると光が反射して紫色がよくわかりませんね。
そこで、ちょっと暗めにして写真を撮ってみました。
実際に見たカキツバタは、上の写真のような紫色でした。
近くで見ると、紫色の花がより鮮やかでした。
大田の沢のカキツバタは、毎年、この時期だけ楽しめるので、上賀茂神社付近に訪れる予定がある場合には、ぜひ、大田の沢にも訪れてみてください。
私のように葵祭の当日に訪れると時間の節約になりますよ。
ただ、普段よりも人が多くなりますが。
カキツバタは、大田神社から東に1キロほど歩いた辺りにある深泥池(みぞろがいけ)にも咲いているようです。
深泥池には、白色のカキツバタが咲いているようで、その写真が「ふぉっとする京都」さんの深泥池のカキツバタ/白花と紫の記事に掲載されています。興味深い写真なので、ご覧になってみてください。
2014年7月2日追記:上記ブログは閉鎖しています。
なお、大田神社の詳細については、下記ページを参考にしてみてください。