9月上旬に京都市東山区の豊国神社に参拝した後、北隣に建つ方広寺にも参拝しました。
方広寺も、豊国神社と同じく豊臣秀吉と縁があるので一緒にお参りしておきたいですね。
大きく育ったひょうたんの実
方広寺には、京阪電車の七条駅から北東に約7分歩くと到着します。
市バス停「博物館三十三間堂前」からだと北に徒歩約5分です。
方広寺は、豊国神社と隣接しているので移動した感じがないですね。
豊国神社から方広寺に入って最初に目にするのが大きな鐘楼です。

方広寺
鐘楼に吊るされている梵鐘も非常に大きく、よく天井が落ちてこないなと感心します。

梵鐘
方広寺の梵鐘は、日本史上最も有名な梵鐘といっても過言ではありません。
「国家安康」と「君臣豊楽」と刻まれた銘に徳川家康が難癖をつけて大坂冬の陣が始まったことはよく知られていますね。
今でも、鐘銘は残っており、該当箇所が白く囲まれていますよ。
境内の北側に建つ本堂。
横に長い建物ですね。

本堂
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂から眺める境内。

境内
この日は曇り空だったことから、境内が薄暗く感じます。
境内の東側では、ひょうたんが育てられていますよ。

瓢箪
豊臣秀吉の馬印は千成瓢箪。
秀吉が、戦で勝つたびにひょうたんを増やしていったところ、破竹の勢いで連戦連勝したことからひょうたんの数が一気に増えていったというのが千成瓢箪の由来と伝えられています。
秀吉ゆかりのお寺ですから、ひょうたんが育てられていても不思議ではないですね。
とは言え、ひょうたんが育てられるようになったのは、最近のことです。
以前は、豊国神社にもひょうたんがあったのですが、今年は育てていないようです。
赤ちゃんの頭くらいに大きく育ったひょうたんの実が2つ。

並んだ瓢箪の実
河童が、お酒を入れて持ち歩ていそうですね。
振ったら濁り酒が出てくるのではないかと期待してしまいます。
ひょうたんの実がたくさんなっていますが、どうするのでしょうか。

瓢箪の実の下側
徳利にして桐の家紋を刻印すれば、欲しがる参拝者がいるかもしれませんよ。
本堂の東側に建つお堂には、大黒天が祀られています。

大黒天を祀るお堂
手前の石柱には「傳教大師御作 豊太閤護持」と刻まれていることから、伝教大師最澄が製作し、豊臣秀吉が祀っていた大黒天ということですね。
ちなみに秀吉と言えば、圓徳院の三面大黒天を護持していたことが有名です。
方広寺の大黒さまにもお参りをしておきましょう。
打ち出の小槌で福を授けておくれ。
最後にもう一度鐘楼を見上げて、方広寺から出ることに。

鐘楼
普段から人が少ない方広寺ですが、9月上旬はまだ残暑が厳しいこともあり、まったく人がいませんでした。
歴史的に有名なお寺にしては、寂しいものがありますね。
なお、方広寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。