下鴨神社で観覧した葵祭の走馬の儀・2025年

5月15日に京都市左京区の下鴨神社を訪れました。

この日は、毎年、下鴨神社で葵祭の神事が行われます。

午前11時40分頃に路頭の儀の行列が下鴨神社に到着した後、社頭の儀が行われ、その一環として、午後1時15分から糺(ただす)の森の馬場で、走馬(そうめ)の儀が執り行われます。

今回、下鴨神社に訪れたのは、走馬の儀を見ることが目的であります。

馬場を駈ける17騎の馬

下鴨神社には、京阪電車の出町柳駅から北西に約5分歩くと到着します。

午後12時頃に出町柳駅に到着するも、周辺は交通整理が行われており、下鴨神社に向かうことができません。

仕方なく、交通整理が解除されるのを駅で待つことに。

午後12時30分頃に下鴨神社に到着。

路頭の儀を見に来た人たちが帰っていきますが、走馬の儀を見るために馬場に残っている人は少なめです。

馬場

馬場

それでも、馬場の北側の観覧しやすい場所は、すでに取られていました。

私が、見ることにしたのは、馬場のちょうど真ん中あたりです。

糺の森では、走馬の儀の説明が流れていました。

それを聞きながら、午後1時15分になるのを待ちます。

走馬の儀は、馬場を馬が疾走する神事で、その馬たちが馬場に登場したのは、午後1時30分頃でした。

騎馬の登場

騎馬の登場

馬場の北側の鳥居付近でお祓いを受け、南に向かってゆっくりと騎馬が向かいます。

最初に走る2騎は、禁裏(きんり)からの勅使(ちょくし)です。

禁裏の勅使は、天皇から使いのこと。

勅使が派遣される葵祭は、石清水八幡宮の石清水祭、春日神社の春日祭と合わせて三大勅祭と呼ばれています。

勅使が乗る騎馬が走り去った後は、5騎が走って行きます。

走る馬

走る馬

馬は立て続けに走るのではなく、前の馬が最後まで走り終えた後に余裕をもってから次の馬が走ります。

走り終えた5騎は、再び、馬場の南側にゆっくりと向かいます。

戻ってくる馬

戻ってくる馬

そして、同じように5騎が疾走します。

疾走する馬

疾走する馬

走っている最中、乗り手は、右手に持ったムチのような棒を様々な方向に差し出します。

乗り手が後ろを向いても、馬は、ラチ沿いをまっすぐ走ります。

馬上のしぐさ

馬上のしぐさ

5騎は3回ずつ走るので、勅使の2騎も合わせると、合計17回、馬場を南から北に向かって走ります。

途中、ラチに接触した馬もいましたが、大きな事故とはならず17回完走しましたよ。

褒美を授かる

走り終わった後、乗り手は、褒美を授かります。

褒美は、神禄の帛(しんろくのはく)というタスキのような布です。

神禄の帛を授かった乗り手は、腕を左、右、左と動かし、喜びの舞を披露します。

観覧した場所が悪く、テントで喜びの舞がよく見えませんでした。

神禄の帛を授かる

神禄の帛を授かる

乗り手は、神禄の帛を肩からかけて馬場の南へと戻っていきます。

馬場の南へ

馬場の南へ

神禄の帛の色は、緑色や黄色など、乗り手ごとに異なっていました。

馬場から馬がいなくなったところで走馬の儀は終わりですが、鳥居付近に移動し、馬が戻って来るのを見届けます。

戻って来た騎馬

戻って来た騎馬

馬から降りた乗り手は、鳥居の前で整列し、楼門へと向かっていきました。

鳥居をくぐる

鳥居をくぐる

時刻は、午後2時30分頃。

休憩を終えた路頭の儀の行列は、すでに下鴨神社を出発し、上賀茂神社へ向かっていました。

走馬の儀の模様は、動画にも収めていますのでご覧ください。

なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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