六波羅蜜寺で十一面観世音菩薩を拝む・2024年

11月中旬に京都市上京区の大谷本廟に紅葉を見に行った後、北東に約5分歩き、六波羅蜜寺(ろくはらみつじ)に参拝しました。

六波羅蜜寺では、12年に一度、辰年にだけ十一面観世音菩薩の御開帳が行われます。

2024年はその御開帳の年に当たり、11月3日から12月5日までの期間、参拝者は本堂で十一面観世音菩薩を拝むことができます。

本堂の中央に立つ十一面観世音菩薩

六波羅蜜寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に約10分歩くと到着します。

入り口付近にやって来ると、境内に普段より多くの人がいることがわかりました。

入り口付近

入り口付近

入り口の弁天堂の前にはテントが張られており、ちょっと狭い感じですね。

まずは、その弁財天にお参りをしましょう。

そして、本堂の中へ。

本堂

本堂

本堂の南端では、列ができていました。

御朱印をいただくための列でしょう。

本堂に入ると、いつもは閉まっている御厨子の扉が開いていました。

そして、御厨子の中には、背の高い観音さまがいらっしゃいます。

全身は濃い灰色をしており、所々、金色になっていますね。

金箔が貼られていたのでしょうか。

それとも、光の加減で金色に見えるのでしょうか。

十一面観世音菩薩は、空也上人の自刻と伝えられています。

天暦5年(951年)に京都で疫病が大流行した際、空也上人は村上天皇から悪病退散の勅命を受けます。

その際、十一面観世音菩薩立像を刻み、荷車に乗せて市中をめぐり、踊念仏を行いました。

また、青竹を八葉に割り、お茶をたてて小さな梅干しと昆布を入れて病人に飲ませました。

これが、正月三箇日に授与される皇服茶(おうぶくちゃ)となっています。

十一面観世音菩薩は、千年以上もの長きにわたり、今日まで伝えられてきたんですね。

本堂の前では、いつもより多くの線香が立っていました。

線香

線香

境内の北側のお堂も賑わっていますね。

北側のお堂

北側のお堂

こちらには、水掛不動明王や銭洗弁財天が祀られています。

私も中に入り、お不動さまに水をかけてお参りしました。

これで、勝運のご利益を授かれたことでしょう。

北側のお堂でも、御朱印の授与が行われており、参拝者が列を作っていました。

北側のお堂の近くにある赤門をくぐります。

赤門

赤門

赤門の先には、令和館があり、その手前にコケの庭が配されています。

庭園

庭園

乾燥する秋でも、コケは、しっとりとしていますね。

境内の東側では、ナンテンが赤い実をつけていました。

ナンテン

ナンテン

ツワブキも黄色い花を咲かせています。

ツワブキ

ツワブキ

なで牛の近くに植えられているカエデは、少し紅葉していますね。

カエデとなで牛

カエデとなで牛

真っ赤になるのは12月に入ってからでしょうか。

おみくじも、たくさん結ばれており、まるで正月のような景色でしたよ。

おみくじ

おみくじ

そろそろ六波羅蜜寺から出ることに。

今回、初めて十一面観世音菩薩を拝みました。

そのおかげか、境内から出るときは、心が晴れやかでしたよ。

12月5日の午後4時から、結願法要が行われるそうです。

この後は、建仁寺に紅葉を見に行きます。

なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。

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