10月初旬に京都市山科区の日向大神宮に参拝した後、蹴上インクラインを訪れました。
インクラインは、春の桜がとても人気があり、4月になると国内外から大勢の旅行者や観光客が押し寄せます。
京都にお花見に行くなら外せない桜の名所ですが、春以外は閑散としており、のんびりと歩くことができます。
葉が散った桜の木
地下鉄の蹴上駅から南に少し歩き、左手の日向大神宮の石造りの鳥居をくぐればインクラインの入り口に到着します。
入り口には、琵琶湖疏水があり、ここから遊覧船に乗ることもできますよ。
琵琶湖疏水から少し北に歩くと、線路があります。
インクラインは傾斜鉄道のことで、明治時代には、琵琶湖疏水の流れを利用した舟運が盛んでした。
そのインクラインの建設に関わった田辺作郎博士の像が、インクライン近くの広場に立っていますよ。
京都の産業の発展に尽力した田辺博士ですが、今日、インクラインが桜の名所になっているとは想像しなかったでしょうね。
この日は、30度を超える真夏日で、まだ木々の葉に夏の名残が見られます。
と思っていたのですが、桜の木は、葉が散って冬のような姿になっていました。
日差しがよく当たる場所に植えられている桜ほど、葉が散っていますね。
夏の猛暑の影響で、落葉したのでしょうか。
桜も11月になれば紅葉するのですが、今年は、インクラインで桜の紅葉を見ることはできませんね。
もしかしたら、他の場所も同じ状況なのかもしれません。
インクラインをゆっくり下っていきます。
人がほとんどいないので歩きやすいですね。
左に目をやれば、ウェスティン都ホテル京都が見えます。
客室からは、インクラインがよく見えるんでしょうね。
桜の時期に宿泊すると美しい景色を見られそうです。
インクラインを下って行くと、まだ元気に葉をいっぱいつけている木がありました。
葉が散っているのは、どうやら桜だけのようです。
インクラインに置かれた高瀬舟。
高瀬舟は、高瀬川の一之船入でも見られますよ。
インクラインをさらに下って行くと、途中で歩道に合流できる場所に到着します。
まだ先に行けますが、ここで歩道に移りましょう。
歩道を歩く人はいても、この時期にインクラインを歩いている人はまばらでした。
やっぱり、インクラインは桜が満開の時期に歩きたいですね。
この後は、南禅寺に参拝します。