7月12日に四条烏丸で行われた祇園祭の前祭(さきまつり)の曳初め。
函谷鉾、鶏鉾、菊水鉾の曳初めを見た後は、月鉾と長刀鉾(なぎなたほこ)が曳初めを始めます。
月鉾
四条烏丸には、地下鉄の四条駅、または、阪急電車の烏丸駅を出てすぐに到着します。
四条通沿い、室町通と新町通の間に立つ月鉾。
曳初めの予定時刻は、午後3時。
すでに予定より10分ほど遅れています。
月鉾の曳初めは、鶏鉾と同じように近くの小学生が引っ張るようで、鉾の前から伸びている綱の左右にたくさんの小学生が並んでいました。
鉾の前に音頭取が乗り、曳初めの準備が完了したようです。
そして、時間をおかず、音頭取が掛け声をかけ、月鉾が小学生たちに引っ張られて動き出しました。
ぐわらぐわらと前に進む月鉾。
沿道から拍手が上がります。
月鉾は、東へと進んでいき、室町通の辺りまでやって来ました。
同じ午後3時に曳初めを始めた菊水鉾が、室町通を南下し四条通に入って来ましたが、菊水鉾と同時に曳初めを始めると、四条通で衝突する危険があったので、月鉾が時間をずらしたのかもしれませんね。
囃子方が奏でる祇園囃子が四条室町にこだまします。
長刀鉾
月鉾の曳初めをもう少し見たかったのですが、長刀鉾の曳初めが午後3時30分から行われることから、四条烏丸の東に向かうことに。
長刀鉾の会所付近は、大勢の観覧者で埋め尽くされていました。
さすが、長刀鉾は人気がありますね。
四条通沿いを西は烏丸通、東は河原町通付近まで、観覧者がずらっと並んでいましたよ。
午後3時30分が近づき、長刀鉾の曳初めの準備が完了したようです。
音頭取の掛け声とともに長刀鉾が動き出しました。
こちらも、曳初めには近くの小学生が参加していました。
また、一般の観覧者も大勢参加しています。
長刀鉾は、四条通の北側に寄せて立っていましたが、ガッタンと車輪の向きを変え、四条通の中央に寄せられていきます。
鉾の向きを変える場合、車輪の前に大きな塵取りのようなものが置かれます。
その上を車輪が通過することで、向きが少しだけ変わるようになっています。
鉾を90度回転させる際は、辻回しが行われますが、曳初めでは見られません。
大丸の前を通り過ぎ、さらに四条通を東に進んでいきます。
長刀鉾は、新京極通付近まで進んだでしょうか。
長刀鉾より東には、他の鉾がないため、四条通を長く使って曳初めが行われます。
長刀鉾が小さくなるほど遠くに行ってしまいました。
それから、15分ほど待つと、音頭取が後ろに乗り、今度は西に向かって長刀鉾が動き出しました。
鉾の上では、お稚児さんも、太平の舞を披露していますね。
動く鉾の上は、非常に危険であります。
それでも、お稚児さんは、体を外に投げ出すようにして太平の舞を披露し続けました。
どんどん迫って来る長刀鉾。
四条通に入って来る自動車は1台もないため、堂々と長刀鉾が進みます。
そして、目の前を通り過ぎた長刀鉾は、会所へと戻っていきました。
7月17日に行われる前祭の山鉾巡行は、さらに見ごたえがありますよ。
なお、7月12日に行われた曳初めの模様は動画にも収めていますので、ご覧になってください。
前祭の山鉾の曳初めは、7月13日にも行われました。
また、後祭の山鉾の曳初めは、7月20日の午後3時から新町四条を中心に行われます。
後祭の曳初めは、前祭よりも人が少なめなので、観覧しやすいですよ。
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