5月上旬。
京都市東山区の恵美須神社に参拝しました。
恵美須神社と言えば、商売繁盛のご利益で有名ですね。
毎年1月の十日ゑびす大祭では、多くの参拝者が福を授かりに訪れますが、その他の時期はほとんど人がおらず静かにお参りできます。
初夏の爽やかな空と境内
恵美須神社には、京阪電車の祇園四条駅から南東に約5分歩くと到着します。
恵美須神社の鳥居前にやって来ました。
鳥居の左右にある朱色の玉垣が、どことなく祇園らしさを感じさせてくれますね。
境内に入ります。
この日は、最高気温が20度に届かない肌寒い日でしたが、頭上は初夏の爽やかな空が広がっていました。
真っ青な青空もきれいですが、白雲が浮かぶ空も清々しい気分にさせてくれますね。
境内のアジサイは、まだ色づくまで時間がかかりそうです。
アジサイのきれいな花が見られるようになるのは、6月になってからでしょうね。
境内の北東角にある財布塚と名刺塚。
商売繁盛の神社らしいですね。
2つ目の鳥居の上には、恵美須さまがいらっしゃいますよ。
あごの下には、たくさんの賽銭が投げ入れられていました。
私も何度か投げ入れたことがありますが、今回はやめておきました。
年季が入った恵美須さまは、表情が無であります。
一方、その隣にいらっしゃる恵美須さまは、満面の笑みで参拝者を出迎えてくれます。
素敵な笑顔からは幸福感が漂っていますね。
新緑を背に見上げる狛犬。
初夏の神社らしい光景です。
それでは、本殿にお参りをし、商売繁盛を祈願しましょう。
恵美須神社は、宋から帰国する海上で暴風雨にあった栄西禅師が、海上に現れた戎(えびす)神のおかげで難を免れたことから、建仁寺を創建する際、その鎮守として祀ったのが始まりです。
応仁の乱(1467年)の後、建仁寺を再建する際に現在地に移っています。
ゑびすさまと言えば、笹を思い浮かべる方も多いと思いますが、ゑびす信仰の象徴とも言える笹は、京都の恵美須神社が発祥で、全国に広まりました。
竹の葉である笹は、節目正しく真直に伸びること、弾力があり折れないこと、葉が落ちず常に青々と繁ることから、家運隆昌や商売繁盛の象徴とされていますね。
本殿の近くには、天満宮もあるので、お参りしておきましょう。
学問の神さまの菅原道真を祀っているので、頭が良くなるようにお願いしておきました。
ちなみに境内の北西角には、北野天満宮の遥拝所もありますよ。
そろそろ境内から出ましょう。
本殿にお参りをした後は、その横にある板をトントンと叩いておきました。
恵美須さまは、耳が遠いので板を叩かないとお参りに来たことに気づいてくれません。
願い事を叶えてもらうためにも、忘れずに板を叩きましょう。
恵美須神社では、毎年5月第3日曜日に例大祭・神幸祭が催され、神輿が巡行します。
2024年は、5月19日が第3日曜日となり、神輿は午前11時に六波羅学区を出発、午後1時30分に新道学区を出発する予定です。
お時間があれば、ぜひ神輿の巡行をご覧になってください。
この後は、禅居庵に参拝します。
なお、恵美須神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。