5月上旬。
京都市東山区の東福寺に参拝しました。
東福寺は、秋の紅葉が有名なお寺で、その時期には境内が大混雑します。
でも、それ以外の季節は人が少なく静かにお参りできます。
紅葉の名所は、新緑の名所でもあるので、初夏に東福寺に訪れるのもおすすめです。
青空の下の境内
東福寺には、JRまたは京阪電車の東福寺駅で下車して南東に約5分歩くと到着します。
私は、東福寺に参拝する時は、東福寺駅ではなく、京阪電車の鳥羽街道駅から北に歩いて東福寺に向かいます。
東福寺の建物は、南向きに建っているので、南側から入った方が建物が全て正面から見られるんですよね。
南門をくぐって参道を東に向かって歩きます。
左手に見える木々は、東福寺境内の南側に植えられているものです。
六波羅門の前に到着。
門の前の青葉が美しいです。
六波羅門をくぐった先の背の高い木も新緑が鮮やかで、青空を背景に見るとよりきれいに見えました。
境内の南側に建つ大きな建物は三門です。
東福寺の三門は現存する最古の三門です。
三門の正面の池は、思遠池と呼ばれ、夏になるとハスがたくさん咲きますよ。
三門の東側にある浴室近くでは、カエデが赤色の葉を付けていました。
東福寺の浴室は、禅宗伽藍の現存最古の浴室で、今でいうサウナ風呂です。
昔は、100人単位のお坊さんが修行しており、お湯を使用すると膨大な量となりました。
そのため、蒸気で体の垢をふやかし擦り落とすことで、お湯を節約していたそうです。
三門の後ろに建つのは本堂の仏殿です。
それでは、仏殿にお参りをしましょう。
天井には、堂本印象作の蒼龍図が描かれているので、お参りする際は天井も見ておきましょう。
仏殿から東の最小金剛院へと続く参道沿いのカエデの新緑もきれいでした。
カエデの葉は、枝先についているものは赤くなり始めていますね。
経蔵の近くでは、サツキがちらほらと咲き始めていました。
東福寺では、毎年5月下旬から6月上旬にかけてサツキが見ごろを迎えます。
東福寺本坊庭園にきれいに刈り込まれたサツキがあるので、その頃に東福寺に参拝した際は拝観しておきたいですね。
境内の西側の参道を北に歩き臥雲橋(がうんきょう)にやって来ました。
ここからは、洗玉澗(せんぎょくかん)を眺めることができます。
洗玉澗のカエデも、一斉に青葉をつけ、新緑がきれいな季節になっていました。
洗玉澗も拝観することができるので、じっくりと新緑を観賞したい方は、ぜひ洗玉澗の中を歩いてください。
5月上旬の東福寺は、海外からお越しの方や修学旅行生の姿を見かけましたが、境内全体は空いていました。
初夏の東福寺は、全体的に静かでしたよ。
なお、東福寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。