8月下旬に染殿院に参拝した後、四条通を東に約10分歩き、仲源寺に参拝しました。
仲源寺は、南座の近くに建つ浄土宗のお寺です。
この辺りは、多くの人が行き交い混雑するのですが、仲源寺の境内は比較的空いています。
仲源寺には、あまり参拝することがないのですが、前を通りかかったので久しぶりにお参りをしていくことに。
狭い境内に大きなお地蔵さまを祀る
仲源寺は、京阪電車の祇園四条駅を出てすぐの場所にあります。
四条通に面する仲源寺の山門前に到着。
山門をくぐって境内へ。
仲源寺は、周囲をビルに囲まれているので、お堂が窮屈そうに見えます。
手水舎には、たくさんの折り鶴が掛かっていました。
境内の奥に建つ本堂には、目疾地蔵尊(めやみじぞうそん)と書かれた大きな提灯が掛かっています。
仲源寺は、治安2年(1022年)に仏師の定朝(じょうちょう)が四条橋の東北に地蔵菩薩を祀ったのが始まりとされています。
安貞2年(1228年)の鴨川の氾濫時にこの地蔵菩薩に止雨を祈願したところ、霊験あらたかで、雨止地蔵(あめやみじぞう)と呼ばれるようになりました。
また、このお地蔵さまが、鴨川で溺れている人を助けたことから、そのように呼ばれるようになったとも伝えられています。
その後、眼病を患った老夫婦が、お地蔵さまに苦しみを救ってもらったことから、目疾地蔵(めやみじぞう)と呼ばれるようになりました。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
中を覗くと、大きなお地蔵さまがいらっしゃるのがわかりますよ。
本堂の西側には、大黒天を祀っています。
そして、大黒天の隣には、天道大日如来も祀られています。
たくさんのお地蔵さま。
こちらは、平安時代の作と伝わる山越(やまごえ)阿弥陀像を祀るお堂です。
中には大きな阿弥陀さまがいらっしゃるのですが、この日は、お堂のガラスの反射が強く中の阿弥陀さまがよく見えませんでした。
水子供養地蔵尊もいらっしゃいますよ。
仲源寺は、洛陽三十三所観音霊場巡りの第16番札所となっており、平安時代後期の春日仏師の作とされる千手観音坐像も観音堂に祀られています。
そろそろ仲源寺から出ましょう。
入り口には、ここに目疾地蔵が祀られていることを示す石柱が立っており、時折、これを見て、境内に入る方がいらっしゃいます。
この後は、八坂神社に白祇園守を見に行きます。
なお、仲源寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。