3月上旬に京都市中京区の錦天満宮に梅を見に行った後、新京極通を北に約3分歩き誠心院に参拝しました。
誠心院は、歌人の和泉式部ゆかりのお寺です。
お店が並ぶ一角に建つ誠心院は、入り口が狭く気づきにくいためか、あまり参拝している人の姿を見ることがありません。
本堂裏で白梅が咲く
誠心院の最寄り駅は、阪急電車の京都河原町駅です。
駅からは、北西に約10分歩くと、誠心院の山門の前に到着します。
いつ見ても、入り口が狭く、遠くからだと山門が建っているのに気づきにくいです。
山門をくぐった正面に本堂が建っています。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂の北側には、式部千願観音が祀られています。
そして、本堂の裏側にやって来ると、人の腰ほどの高さの白梅が咲いていました。
あまりに背が低いため、華やかさに欠けますが、それでも、枝いっぱいに花を咲かせ見ごろを迎えています。
この梅に気づく参拝者は、ほとんどいないでしょうね。
隣には、人の背ほどの高さの白梅がありますが、こちらは、花数が少なかったです。
見ごろを迎えるのは3月中旬頃なのか、それとも、これ以上は花が咲かないのかどちらでしょうか。
近くに寄ると、ちらほらと白色の花が咲いているのがわかる程度の咲き方です。
枝を見ても、つぼみが少なく、たくさんの花を咲かすことはないのかもしれません。
墓地で何か気配がするなと思ったら、ネコがいました。
誠心院の境内に居ついているのでしょうか。
式部千願観音の近くには、たくさんの聖観世音菩薩が並んでいます。
式部千願観音を中心に108体ありますよ。
本堂の前に戻ってきました。
新京極の記念撮影のパネルは、左側が和泉式部、右側がその娘の小式部内侍(こしきぶのないし)です。
山門の外からでも、このパネルは見えるので、誠心院に立ち寄る人がもっといても良さそうなものですが。
本堂の近くに和泉式部の歌碑が置かれていました。
今まで何度も誠心院に来ているのに全く気づきませんでした。
背が低いので見落としていたのでしょう。
汚れていて見にくいですが、以下の歌が刻まれています。
霞たつ 春きにけりと この花を 見るにぞ鳥の声も待たるる
歌碑の後ろには、まだ植えたばかりと思われる梅の木もありました。
これは、軒端(のきば)の梅と呼ばれています。
以前から誠心院に軒端の梅があることは知っていたのですが、どこに植えられているのかまったくわかりませんでした。
こんなに背が低く、しかも花が咲いていないと気づくのは難しいですね。
まだ小さい軒端の梅は、植え替えられてから日が浅いのかもしれません。
そろそろ誠心院から出ることに。
花数は少なかったですが、白色の梅の花を見られたので、参拝して良かったです。
なお、誠心院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。