桜の名所として知られている京都市北区の平野神社には、たくさんの種類の桜が植えられています。
それらの中には、4月中旬以降に見頃を迎える遅咲きの桜もあるので、平野神社では4月の終わりころまで桜を楽しむことができます。
本殿付近
平野神社には、4月中旬に訪れたのですが、さすがに早咲きの桜やソメイヨシノは終わりに近づいていました。
東の鳥居付近の桜も葉が目立ち始めています。
東の鳥居
鳥居をくぐり、まずは本殿にお参り。
本殿付近には、珍しい種類の桜が何本も植えられており、ちょうど見ごろを迎えているものがありました。
その中でも本殿の左右に植えられている桜が満開です。
本殿付近
本殿の左に植えられている桜は、白雲桜です。
真っ白な花が印象的ですね。
社殿の屋根を越えて咲いている花は、まるで空に浮かぶ雲のようです。
白雲桜
一方、本殿の右側に植えられているのが、大内山という種類の桜です。
こちらも遠くから見ると、白雲桜のように真っ白に見えたのですが、近くに寄るとややピンク色をしていました。
大内山
本殿右手前の枝垂れ桜は、盛りを過ぎてはいますが、まだまだ、たくさんの花を咲かせています。
枝垂れ桜
本殿付近には、他にもいろいろな種類の桜が植えられていますが、やはり、一番珍しいのが緑色の花を咲かせる御衣黄（ぎょいこう）という桜です。
御衣黄
私が訪れた時は、御衣黄は、まだ咲き始めの状態でした。
開花時期は例年4月20日頃だそうです。
東の鳥居付近
本殿付近の桜を観賞した後は、再び、東の鳥居付近へ。
この辺りにも、遅咲きの桜が何本か植えられています。
下の写真に写っているのは、楊貴妃（ようきひ）です。
楊貴妃桜
ちなみに楊貴妃は、東山区の泉涌寺（せんにゅうじ）にもあり、4月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。
稲荷社の朱色の鳥居の脇には、平野撫子（ひらのなでしこ）が花を咲かせていました。
淡いピンク色の花がきれいです。
平野撫子
さらに稲荷社の近くには、黄色の花を咲かせる鬱金（うこん）も植えられています。
私が訪れた時は、鬱金は五分咲き程度でした。
御衣黄とともに見ておきたい桜ですね。
鬱金
桜苑
境内の南東の角にある桜苑では、ほとんどの桜が盛りを過ぎていました。
桜苑
そんな中でも、桜苑の入り口付近にある大手毬（おおてまり）という桜は、たくさんの花を付けています。
花が幹の近くに密集しているのが特徴的です。
大手毬
また、桜苑には、京都市北区大森地区の高齢者の方が、地場素材を使用して造られた動物模型が置かれていました。
動物たち
猪、パンダ、熊、鹿など様々な動物たちが、入口付近にいます。
よくできた模型ですね。
4月の終わりまで桜を楽しみたいという方は、ぜひ平野神社に訪れてみてください。