京都のお寺には、大きな門が建っているところがあります。
その中でも、知恩院の三門、南禅寺の三門、仁和寺の二王門は、特に大きく、京の三大門と総称されています。
また、知恩院の三門、南禅寺の三門、東本願寺の御影堂門(ごえいどうもん)を総称して京都三大門ともいいます。
知恩院の三門と南禅寺の三門は、以下の記事で紹介しているので、今回は、京都三大門の一つに数えられる東本願寺の御影堂門を紹介します。
再建されたのは明治44年
東本願寺は、京都駅から烏丸通を北に5分ほど歩いた場所に広大な寺域を持っています。
そして、境内への入り口の御影堂門は、烏丸通に面して建っています。
烏丸通の中央には、蓮華の噴水があり、その後ろに雄大な御影堂門が見えます。
御影堂門をくぐった先には、御影堂が建っています。
故に御影堂門と呼ばれているわけですね。
柱を見ると獅子のような装飾が施されています。
東本願寺は、幕末の元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で諸堂が焼失しています。
争いのどさくさに紛れて、何者かによって放火されたとも言われています。
その後、明治時代になって、東本願寺の再建が始まり、明治28年(1895年)に阿弥陀堂と御影堂が完成しています。
そして、現在の御影堂門が再建されたのは、それから16年後の明治44年です。
御影堂の高さは38メートルもあります。
その正面に建つ御影堂門も、同じくらいの高さのように見えますが、こちらは約28メートルと10メートルほど小さいです。
ちなみに御影堂の南隣に建つ阿弥陀堂は29メートルあり、御影堂門とほぼ同じくらいの高さです。
また、阿弥陀堂の正面には阿弥陀堂門が建っていますよ。
現在の御影堂門は、平成28年(2016年)に修復されています。
以下の写真は、修復前の御影堂門です。
現在の御影堂門は、屋根の所々に金色の装飾が見られますが、かつての御影堂門は全身真っ黒です。
三間三戸二階二重門、入母屋造の御影堂門は、令和元年(2019年)9月30日に重要文化財に指定されています。
御影堂門は、晴れているときに見ると、とても美しく見えますよ。
近くにある建物も大きいのですが、御影堂門があまりに大きいため、とても小さな建物のように見えますね。
東本願寺に参拝した際は、阿弥陀堂や御影堂だけでなく、御影堂門もじっくりと鑑賞してください。
なお、東本願寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。