1月中旬に京都市左京区の吉田神社に参拝した後、南隣の宗忠神社にも参拝しました。
吉田神社や宗忠神社が建つ吉田山は、神楽岡とも呼ばれています。
むしろ、神楽岡の方が馴染みがあるという方が多いかもしれませんね。
本殿に参拝
宗忠神社には、京阪電車の出町柳駅から南東に徒歩約20分で到着します。
吉田山の山頂にある勅使門から境内に入ります。
勅使門は、創建当初の正参道で、慶応元年(1865年)に皇室の勅願所に選定され勅使がここを通ったことから、その名で呼ばれています。
門と言っても、入り口には鳥居が建つだけです。
参道を南に進むと、雪が残っていました。
写真の左側に写っているのは、神井戸です。
宗忠神社を創建した赤木忠春が、祈念すると一夜にして水が湧き出たと伝えられています。
神井戸から数段の石段を上がり拝殿にやってきました。
拝殿の奥には、黒住教の教祖である黒住宗忠を祀る本殿と天照大神を祀る神明宮本殿が建っています。
それでは、お参りをしましょう。
黒住宗忠は、安政3年(1856年)に朝廷より宗忠大明神の神号を賜り、幕末の国事に貢献するところが大きかったことから、孝明天皇の信仰が篤く、当社は慶応元年4月に勅願所となりました。
拝殿には、今年の干支の丑の絵馬がかかっています。
末社と狛犬
この日は、早朝に雪が降りましたが、宗忠神社の境内には、先ほど見た神井戸付近にしか雪が残っていませんでした。
予想していたよりも、この日の雪は少なかったですね。
拝殿の北側に建つのは白山社です。
菊理媛尊(くくりひめのみこと)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)を祀っています。
当地を鎮護する神さまとして古くから鎮座しているそうです。
拝殿の南側に建つのは、忠春社です。
その名のとおり、赤木忠春を祀っています。
赤木忠春は、黒住宗忠の高弟で、京都での布教に献身しました。
幕末には、勤皇の大義を貫き国事のために寄与しています。
境内の南側には社務所があります。
宗忠神社では犬が飼われているのですが、この日は、社務所にいませんでした。
これまで何度も宗忠神社に参拝していますが、犬に会ったことがないですね。
社務所近くから吉田山を下る参道が東に向かって延びています。
写真には写っていませんが、この参道の頂上には宗忠鳥居が立っています。
上の写真は、宗忠鳥居から撮影したものです。
参道の下には、宗忠神社の名物とも言える逆立ちした狛犬がいます。
備前焼の茶色も特徴的であります。
宗忠神社に参拝した時は、逆立ちする狛犬を見たくなりますね。
石段を下ったら、振り返って石造りの鳥居を眺めます。
宗忠神社に参拝する際は、この鳥居をくぐって境内に入るものなのでしょうね。
宗忠神社は、普段から人が少なめですが、この日は無人でした。
冬は、初詣の時期が過ぎると、京都から一気に人がいなくなります。
この後は、真如堂に参拝します。
なお、宗忠神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。