京都府八幡市に松花堂という庭園があります。
松花堂は、江戸時代の文化人である松花堂昭乗ゆかりの地として知られています。
石清水八幡宮の裏参道にある跡地
現在、松花堂は、八幡市の中でも開けた場所である大芝にあります。
しかし、松花堂は、最初からこの地に建っていたのではありません。
もともとは、男山の中腹にあったのですが、明治時代初期の神仏分離によって、現在地に移ってきました。
では、最初に松花堂が建てられた場所は、現在どうなっているのでしょうか。
京阪電車の八幡市駅を出て、南に5分ほど歩くと、石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)の表参道に到着します。
そこからもう少し南に進むと裏参道があり、石段を上っていくと、下の写真に写っている「史跡 松花堂およびその跡」と刻まれた石柱が現れます。
石清水八幡宮が建つ男山には、男山四十八坊と総称されるほど多くの宿坊がありました。
その中のひとつ泉坊が、松花堂昭乗が草庵を結んだ地で、松花堂跡の石柱が置かれている辺りにあったそうです。
雑木林の中に入っていくと、草や枯れ葉で覆われた平坦な場所が出現。
全く何もないですね。
辺りを調べてみると、柵で四角に囲まれた一帯を発見。
説明書には、中露地主要部と書かれています。
中露地主要部は、特殊樹脂加工して露出展示しているとのこと。
さらに辺りを散策してみると指定地中段と書かれた説明書も見つけました。
どうやら、この辺りが建物跡のようです。
しかし、今では、ただの空き地のようになっていますね。
松花堂 泰勝寺
松花堂跡がある裏参道を下りて、一番下まで行くと、近くに「松花堂 泰勝寺」というお寺が建っています。
門の前には、松花堂跡を示す石柱が立っています。
泰勝寺には、松花堂昭乗のお墓があります。
他にも、宝物館や日本百席のひとつに数えられている茶席の閑雲軒などもあります。
拝観には、事前の連絡が必要で、以下のページに連絡先が記載されています。
また、下記ブログには、泰勝寺の境内の写真が掲載されています。門の外からだと、小さなお寺に見えるのですが、境内は意外と広そうですね。
他にもいろいろと検索してみると、泰勝寺の松花堂弁当の写真が掲載された「安芸津姫御殿・別館」というWEBサイトを見つけました。丸いままの玉ねぎを2晩煮た料理が泰勝寺の名物だそうです。シンプルな料理ですけど、美味しそうです。
泰勝寺 安芸津姫御殿・別館2014年7月2日追記:先ブログは閉鎖しています。
石清水八幡宮に参拝の際は、裏参道の松花堂跡の史跡や泰勝寺にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なお、石清水八幡宮と松花堂の詳細については以下のページを参考にしてみてください。