2月1日。
京都府八幡市の石清水八幡宮(いわしみずはちまんぐう)に参拝しました。
毎年、2月1日と3日には、石清水八幡宮で湯立神事(ゆたてしんじ)が催されます。
石清水八幡宮の湯立神事には、以前にも参加したことがありますが、もう随分と昔のこと。
令和最初の湯立神事ということもあり、今年は久しぶりに参加してきました。
厄除と無病息災を祈願
石清水八幡宮へは、京阪電車の石清水八幡宮駅からケーブルに乗車し、男山の山上に向うのが便利です。
湯立神事は、正午から始まります。
私は、11時30分頃に石清水八幡宮に到着し、湯立神事が始まる前に本殿にお参りを済ませました。
本殿の前には、すでに湯立神事の準備ができており、3つの釜が薪で熱されていました。
湯立神事は、男山の中腹より湧き出す霊泉「石清水」から汲み上げた神水を大釜で沸かして神前に供える行事です。
正午になり、神職の方が斎場に入ってきました。
続いて神楽女も入場。
まずは、神楽女が祈りを捧げます。
そして、釜の湯をかき混ぜます。
湯をかき混ぜた後、斎場の隅に用意されていた塩を取り、大釜に投げ入れます。
次は米をそっと大釜の中へ。
さらにお神酒をゆっくりと注ぎます。
神楽殿からは、厳かな音色が聞こえてきます。
神楽女は、竹の桶を左手に持ち、右手の柄杓で宙の何かをすくうような仕草をし、桶の中に入れます。
そして、中央の大釜のお湯を桶に汲みます。
汲まれたお湯は、神職に渡され、本殿に運ばれます。
残り2つの大釜のお湯も桶に汲まれ、同じように本殿に運ばれていきました。
お湯が神前に供えられた後、いったん神楽女が退場します。
そして、再び笹の葉を持って、大釜の前に戻ってきました。
笹の葉は、大釜に浸された後、頭上にかかげられます。
笹の葉からは、真っ白な湯気が立ち上ります。
そして、また笹の葉を大釜に入れたかと思うと、周囲にお湯を激しく振りまき始めました。
神楽女が振りまく熱湯を浴びると、厄除、無病息災、五穀豊穣のご利益があるのだとか。
3つの大釜のお湯が、次々に振りまかれます。
その度に神楽女は真っ白な湯気に包まれます。
神楽女が、お湯を振りまく様子は動画にも収めていますので、ご覧になってください。
大釜のお湯を振りまき終えた後は、神楽女が参列者の頭上に鈴を振ります。
参列者は、低頭し、ありがたく、そのご利益を授かります。
以上で、湯立神事は終了です。
神事の終了後は、笹の葉を授かることができます。
その笹の葉を授かろうと、多くの参拝者が列に並んでいました。
南総門から参道に出ます。
そして、神苑へ。
神苑では、早くも白梅が満開となっていました。
今年の京都の冬は暖かいので、梅も例年より早く見ごろになっています。
京都に梅を見に行くなら、お早めに。
石清水八幡宮の湯立神事は、2月3日にも行われますから、1日に参列できなかった方は3日に訪れると良いでしょう。
なお、石清水八幡宮の詳細については以下のページを参考にしてみてください。