元日に京都市東山区の八坂神社に初詣に行った後、10分ほど北西に歩いて大将軍神社にもお参りしました。
大将軍神社は、平安遷都の際に王城鎮護のために都の4隅に建てた大将軍社のひとつと伝えられています。
平安京ができて以降、ずっと京都を守り続けてきた大将軍神社に元日に参拝すると、1年間無事に過ごせそうな気がします。
再建された拝殿
大将軍神社は、京阪電車の三条駅または地下鉄の三条京阪駅から東に徒歩約5分の場所に建っています。
南西の鳥居の前に到着。
空はどんよりと曇っています。
鳥居をくぐり境内に入ります。
境内の中央には、昨年の秋にはまだ再建中だった拝殿が、ピカピカの姿で建っています。
拝殿の後ろに本殿が建っているので、お参りをしましょう。
本殿に祀られているのは、素戔嗚尊(すさのおのみこと)です。
厄除けのご利益を授けてくれますから、1年間、災厄が降りかからないようにお願いしておきましょう。
境内の東側には、御神木の切株があります。
2018年の台風で、御神木は折れてしまいました。
そして、折れた御神木に直撃された拝殿は倒壊。
その後、しばらくは、境内の中央にぺしゃんこになった拝殿が残されたままとなっていましたが、昨年秋に無事に再建されました。
御神木の切株の近くには天満宮が建っています。
頭が良くなるようにお参りをしておきましょう。
天満宮の隣には、白龍弁財天も祀られています。
弁財天と言えば、福徳や芸事上達のご利益を授けてくれると信仰されていますから、お金が貯まるようにとか、習い事をされている方は技術の向上を祈願すると良いでしょう。
よく見ると、白龍弁財天の扁額が新しくなっていますね。
境内の西側には、荒熊稲荷も祀られています。
この荒熊稲荷は、2017年の台風で倒壊し、その後に再建されているので社殿がピカピカです。
大将軍神社は、2017年、2018年と続けて台風の被害を受け大きな損害が発生しましたが、多くの人の援助で再建されています。
京都には神社がたくさんあり、それが当たり前のように思ってしまいますが、人々の助力がなければ文化財を維持していくことはできないのだと気付かされました。
荒熊稲荷の前にいるキツネ。
口には玉をくわえています。
荒熊稲荷は、その名のとおり、お稲荷さんを祀っているので、商売繁盛をお願いしておきましょう。
荒熊稲荷の隣の手水屋にある手水鉢の中には、不思議な球体が2つ入っていました。
恐竜の卵のような模様。
どういった意味があるのでしょうか。
境内の北東角に建つ隼社にもお参りをしておきましょう。
元日の大将軍神社は、ほとんど人がいませんでした。
私がお参りをしている時に2人、帰り際に5人ほどのグループがやってきただけだったので、境内はとても静かでした。
三条通も普段より車が少なかったので、周囲の音もあまり聞こえず、落ち着いてお参りできましたよ。
なお、大将軍神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。