元日に京都市伏見区の金札宮(きんさつぐう)に参拝した後、向かいに建つ大黒寺にもお参りしました。
大黒寺は、薩摩藩ゆかりのお寺であり、境内の墓地には寺田屋事件の殉難者のお墓もあります。
今回は、お墓詣りではなく新春の金運祈願のために大黒寺にお参りに訪れました。
本堂にお参り
大黒寺は、京阪電車の丹波橋駅、または近鉄丹波橋駅から南西に徒歩約7分の場所に建っています。
山門の前にやって来ると、お正月らしく赤色、黄色、緑色などの幕がかかっていました。
普段は山門から境内に入れません。
元日も山門は開かないようですね。
山門の少し北側に大黒寺の入り口があります。
境内に入り、山門の奥に建つ本堂にやって来ました。
本堂は、木造りではなく耐久性のありそうな作りとなっています。
それでは、本堂にお参りをしましょう。
本堂に祀られているのは、出世大黒天です。
金張りの厨子(ずし)に安置されている大黒さまは秘仏で、60年に1度、甲子の年に開帳されるそうです。
普段は戸が閉まっている本堂ですが、元日は開いていましたよ。
本堂の前にいらっしゃるのは、おさすり大黒さん。
体に触れると良いことがありそうですから、さすっておきましょう。
本堂脇のお地蔵さんは、寒さ対策のため赤い頭巾をかぶっていました。
元日は、晴天で割と暖かかったのですが、午後から曇り出し冷え込んできました。
そのため、境内の焚火がとてもありがたかったです。
近づきすぎると暑いですが、少し離れた所にいると心地良い温かさです。
金運清水と幸せの壺
本堂の前には池があります。
この池に流れている水は、金運清水と呼ばれる名水です。
金運清水は、平成13年(2001年)に新しく掘られた井戸で、大黒さまに供えられるお水です。
その名のとおり、金運良好、資産増加、厨房守護、子孫繁栄などにご利益があるとされていますよ。
本堂には酒樽が奉納されていました。
大黒寺が建つ伏見は、日本酒の町としても有名です。
本堂の前には、幸せの壺と呼ばれる大きな壺があります。
壺の中には、いっぱいに水が入っており、底には参拝者が投げ入れたお賽銭がたくさんありました。
壺の中央には、500円玉ほどの円周の筒があり、その筒の中にもお賽銭が入っていました。
どうやら、参拝者の方たちが筒に入れようとお賽銭を壺に投げ入れているようです。
元日も、筒を狙ってお賽銭を幸せの壺に入れている参拝者が何人かいらっしゃいましたよ。
上手に筒にお賽銭を入れることができた人もいれば、外した人もいました。
私も、幸せの壺の筒を狙ってお賽銭を入れてみることに。
1円玉を筒の真上の水面に浮かべるように置くと、前後にひらひらと揺れながら筒に向かって落ちていきます。
「これは筒に入るぞ」と思ったのですが、ほんの少しだけずれて壺の底に沈んでしまいました。
でも、10秒のほどの短い時間でしたが、ハラハラして楽しめたので良しとしましょう。
なお、大黒寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。