6月中旬。
京都市左京区の法然院を訪れました。
法然院は哲学の道の1本東側にある道沿いに建っています。
以前は、参拝者が少ないお寺だったのですが、近年、国内外から旅行や観光で訪れる人が増えてきていますね。
日本の美を感じられる境内が人気なのでしょう。
カエデとコケの境内
法然院には、市バス停「南田町」から東に徒歩約5分で到着します。
参道の入り口前にやって来ました。
木々が生い茂った参道を進むと、茅葺屋根の山門が現れます。
この山門が、山の中にひっそりと建つお寺のような雰囲気を出していて、非常に味わい深い姿をしているのです。
海外からお越しの方に特に人気があり、門の前ではカメラを持った方が何人も撮影していましたよ。
山門をくぐると、正面左右に白沙段(はくしゃだん)と呼ばれる盛り砂があります。
白沙段は白砂壇(びゃくさだん)ともいい、水を表わす左右の砂壇の間を通り、心身を清めて浄域に入ることを意味しているのだとか。
表面に描かれている文様は、定期的に変わります。
私が訪れた日は円形の波紋が描かれていましたよ。
白沙段を過ぎた東側には、講堂が建っています。
この日は、「日本画 谷岡美枝仙展」が行われていました。
無料とのことだったので、拝観していくことに。
京都の四季折々の絵画がたくさん展示されていました。
嵯峨野の竹林の絵が、今の季節にピッタリの緑色で、とても印象に残っています。
帰りに入り口で署名をしたら、円山公園の枝垂れ桜が描かれた絵はがきをいただけましたよ。
参道を進み奥へ。
こんもりと盛り上がったコケが、とてもみずみずしく、梅雨らしさを感じさせてくれます。
さらに参道を歩き、本堂へ向かったのですが、法要中ということでお参りをすることができませんでした。
参道を戻り、池付近にやって来ました。
法然院には、多くのカエデが植えられているので、この時期はコケとともに境内全体が緑色になっています。
白沙段と一緒に見るカエデは、法然院の定番の景色です。
秋の紅葉の時期は特に人気がありますね。
境内の西側に建つ多層石塔。
とても背が高い石塔で迫力がありますよ。
多層石塔の後ろには、黒い球がいくつも連なった柱がありました。
これがどういうものなのかわからないのですが、近くに以下のように記されていました。
- 聞 Listen
- 思 Think
- 得 Accept
- 修 Practice
- 信 Believe
なにかとても深い言葉のように思えます。
境内を一通り見て廻ったので、そろそろ法然院から出ることに。
梅雨の法然院は、境内全体がしっとりしており、心に潤いを補給できましたよ。
なお、法然院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。