5月下旬。
京都市東山区の今熊野観音寺に参拝しました。
今熊野観音寺は、西国三十三所観音霊場巡りの第十五番札所ということもあり、よくバスに乗って大勢のお遍路さんがお参りに訪れます。
また、当寺は、カエデが多く植えられていることから紅葉の名所としても知られており、今の時期は新緑を楽しめます。
緑色に包まれた境内
今熊野観音寺の最寄り駅は、JRまたは京阪電車の東福寺駅です。
駅からは、東に徒歩約15分です。
私は、東福寺に参拝した後だったので、10分ほど歩いて今熊野観音寺に向かいました。
今熊野観音寺は、泉涌寺(せんにゅうじ)の山内にあります。
泉涌寺の入り口に建つ門をくぐります。
緩やかな上り坂を進み、途中で左折すると、今熊野観音寺へと通じる鳥居橋が架かっています。
鳥居橋近くのカエデの新緑がまぶしいです。
鳥居橋を渡り、まっすぐ進むと、お茶所の下に到着します。
この付近の新緑も、黄緑色が美しいですね。
石段下の子まもり大師の周囲も新緑でいっぱい。
石段を上って境内に入ります。
まさに初夏のお寺といった風景であります。
今熊野観音寺は、平安時代に弘法大師空海が熊野権現(くまのごんげん)より観音尊像を授かり、嵯峨天皇の勅願により開運厄除の寺として開創したのが始まりです。
平安時代後期には、後白河法皇が本尊の十一面観音を深く信仰し、霊験によって持病の頭痛が平癒したので、特に「新那智山・今熊野」の称を与えられています。
以後、「頭の観音さん」として親しまれるようになり、病気封じや智恵授かり、諸願成就のお寺として広く信仰されています。
それでは、本堂にお参りをして智恵を授けてもらいましょう。
お茶所にあるベンチに座って休憩。
ここから眺める新緑は見事ですね。
大師堂近くのカエデも、青葉をたくさん付けています。
本堂脇から見る境内。
よく見ると、カエデの木の上の方の葉が、赤く色づき始めていますね。
新緑と呼べる時期も、そろそろ終わりが近づいているようです。
鐘楼付近もカエデが多く植えられています。
木陰に入ると涼しいですね。
鐘楼の前の稲荷社の近くの新緑もきれいですが、特に地面のコケの緑色が美しく感じましたよ。
新緑越しに見上げる本堂。
頭上には、爽やかな青空が広がっていました。
本堂にお参りを済ませ、新緑も十分に楽しんだので境内から出ることにしましょう。
私が、境内にいる間、お遍路さんがお参りに来なかったので人は少な目でしたよ。
なお、今熊野観音寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。