2月3日は、京都各地の寺社で節分の行事が行われます。
この日は、私も東山区を中心に節分の行事に参加することに。
東山区の寺社には、節分の日によく訪れているのですが、法住寺の節分会には行ったことがなかったので、今年初めて参加することにしました。
大人気のぜんざい
法住寺は、京阪電車の七条駅から東に徒歩7分ほどの場所に建っています。
市バスだと「博物館三十三間堂前」で下車して徒歩約3分です。
山門の前にやって来ると、節分会の案内が出ていました。
私が法住寺に到着したのは、正午前でした。
12時30分から舞妓さんが登場し、小餅を丸めるということなので、それに間に合うように法住寺を訪れました。
境内に入ると、参拝者がいっぱい。
とりあえず、無料接待の甘酒をいただきましょう。
甘酒をいただくのも、節分会の楽しみのひとつであります。
生姜がちょうど良く利いていて、体がポカポカと温まってきました。
不動堂の前には、午後2時から行われる星供採燈大護摩供(ほしくさいとうおおごまく)のための護摩木が準備されています。
それでは、不動堂に入ってお参りをしましょう。
節分の日は、阿弥陀堂の拝観は中止となっていました。
その代り、阿弥陀堂では昼食の準備が行われています。
食券を求めて食べることができるようでしたが、私はいただかたなかったので、どのような食事だったのかはわかりません。
12時30分になり、舞妓さんが登場しました。
舞妓さんの前では、たくさんのカメラマンの方が陣取っていたので、遠くからしか見れませんでした。
本堂の前で餅つきが始まりました。
つかれた餅は、舞妓さんの前に運ばれます。
舞妓さんは、目の前の餅を小さくちぎりながら丸めていきます。
そして、丸められた餅は、ぜんざいの中に入れて参拝者に振る舞われます。
私も、ぜんざいをいただくために列に並びました。
お寺の方が、「ぜんざいは一瞬でなくなる」とおっしゃっていたので、こんなに並んでいては自分まで回らないかもしれないなと思いましたが、予想以上に舞妓さんが餅をたくさん丸めてくれたおかげで、私もいただくことができました。
小豆たっぷりのぜんざい。
中からは、丸められたばかりの餅が出てきて、美味しくいただけました。
私がぜんざいを食べ終わった後も、2人の舞妓さんはまだ小餅を丸めていましたよ。
1時間近くは、丸め続けていたのではないでしょうか。
寒い中での作業なので、見ている以上に大変な作業だったと思います。
ありがとうございました。
鬼法楽
午後1時30分からは、鬼法楽が行われます。
たくさんの山伏が境内を1周して、中央の斎場へと入っていきます。
斎場に入る前は、何度も手を十字に切って、縄をほどいていましたよ。
山伏が着座した後、天狗が入ってきました。
天狗は、家内安全、交通安全と祈願しながら斎場を1周します。
天狗の次は、悪そうな鬼の登場。
法住寺では、赤鬼、青鬼、黒鬼がおり、斎場の中を暴れまわります。
この日は、時折強い風が吹くことがあったので、赤鬼が持っている松明が他のものに燃え移らないかと、ひやひやしましたよ。
黒鬼は、大きな金槌を上下に振って暴れます。
あんな金槌で頭を叩かれたら大変です。
早く悪い鬼たちを退治しないと。
いよいよ豆撒きの始まりです。
舞妓さんも加わって、盛大に豆撒きが行われます。
鬼はー、外。鬼はー、外。福はー、内。福はー、内。
掛け声と一緒に豆が鬼に向かって投げられます。
豆をぶつけられた鬼は、いったんは怯むものの、何度も襲いかかります。
しかし、そのたびに豆で撃退され、観念した鬼たちは斎場から逃げて行きました。
この後、豆撒きに使われた豆が参拝者に配られたのですが、これがとても硬く、無理して噛むと歯が折れるのではないかと心配になるくらいでしたよ。
こんな硬い豆を食らったら、鬼も逃げるしかないですね。
鬼を退治した後は、参拝者に向けて福豆が撒かれます。
法住寺の境内は狭いので、豆撒きになると大混雑。
福餅が登場した時は、乱闘が起こりそうなほど大賑わいでしたよ。
ちなみに福餅には、5つだけ当たりが入っているそうです。
私が取れたのは、福豆3つと福餅3つです。
残念ながら福餅の中には、何も入ってませんでした。
参拝者に配られた福豆は、鬼退治に使った豆と違って、サクサクと噛めましたよ。
この後、午後2時から星供採燈大護摩供が行われましたが、私は鬼法楽が終わった後に法住寺を出ました。
それにしても、法住寺の節分会は大盛り上がりでしたね。
こんなにたくさんの参拝者で賑わっているとは知りませんでしたよ。
なお、法住寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。