10月上旬。
京都市中京区の法雲寺に参拝しました。
法雲寺が建つ河原町二条は、マンションやホテルなど、多くのビルが建っており、また道路沿いにはたくさんのお店が並んでいます。
このような近代的なところにも、お寺があるのが京都らしいですね。
縁結びと縁切りを祈願
地下鉄京都市役所前駅から、河原町通を北に歩くこと約5分。
法雲寺の参道の入り口前にやってきました。
入り口近くには、幕末の長州藩士の久坂玄瑞(くさかげんずい)と吉田稔麿(よしだとしまろ)の寓居跡の石碑が立っています。
2人とも明治維新の到来を待たず、幕末の動乱でこの世を去っています。
ビルに挟まれた細い参道をまっすぐに歩き山門の前にやってきました。
そして、山門をくぐって境内へ。
法雲寺の境内は、ビルに囲まれており、まさに都会に建つお寺といった感じです。
境内は駐車場として貸し出されているようで、車が数台停まっていました。
京都の都会に建つお寺は、法雲寺のように境内の一部を駐車場として貸し出しているところが多いですね。
それでは、本堂に祀られている阿弥陀さまにお参りしましょう。
法雲寺の創建は、元和元年(1615年)で、清久上人が堂宇を建立しました。
この地は、平安時代に関白太政大臣の藤原兼家の邸宅二條第があった場所です。
邸宅は、正暦元年(990年)に寺に改められ、法興院が創建されました。
しかし、その後、何度も火災に遭い、平安時代末期に廃絶。
時は下り永禄10年(1567年)に源蓮社清善上人が、当地に残っていた池水の跡と思われる清泉のほとりに草庵を結びました。
この清善上人の草庵に堂宇を建立したのが清久上人です。
境内の東に小さな入り口があります。
これは菊野大明神が祀られている建物への入り口です。
小さな入口をくぐった先では、黄色い花がたくさん咲いていました。
花壇の中央には、タヌキの夫妻。
そう言えば、以前にお参りした時も、タヌキの夫妻がいましたね。
こちらが菊野大明神が祀られている建物です。
近くに手水鉢があったので、口と手を清めます。
それでは建物の中に入って菊野大明神にお参りです。
中は薄暗くて少々怖い感じです。
建物内の中央に菊野大明神が祀られている祠があります。
神さまが祀られている祠には鈴が釣り下がっているものですが、菊野大明神の祠には鉦が釣り下がっています。
細かいことはあまり気にせず、菊野大明神に良縁を結んでもらえるよう、また悪縁を切ってもらえるようお願いしましょう。
京都では、東山の安井金比羅宮も縁切りと縁結びを祈願できる神社として有名ですね。
菊野大明神の南側に豊川稲荷大明神も祀られていたので、商売繁盛を祈願しておきました。
再び、本堂が建つ場所に戻ってきました。
境内の南側には、石塔と石碑があるのですが、詳しいことはわかりません。
誰かの供養塔のような感じですが、どうなのでしょうか。
菊野大明神に参拝したことで、何となく体が軽やかになった気がします。
悪縁を切れたのだと信じましょう。
なお、法雲寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。