2月下旬。
京都市左京区の下鴨神社に参拝してきました。
この時期の下鴨神社では、御手洗川(みたらしがわ)のほとりに植えられている光琳の梅と呼ばれる紅梅が花を咲かせます。
光琳の梅の見ごろ時期は2月下旬から3月上旬なので、そろそろ良い具合に花が咲いているはず。
境内北西の末社
下鴨神社は、京阪電車の出町柳駅から北に5分ほど歩くと参道となっている糺(ただす)の森の入り口に到着します。
いつもは糺の森から下鴨神社に入るのですが、今回は下鴨本通から入ることに。
境内の北西の入り口に到着しました。
ここからまっすぐ歩けば本殿に着きます。
途中に末社があったのでお参りしました。
小さな祠に2つの社があります。
右側は愛宕社(おたぎのやしろ)で、古く賀茂斎院御所(さいいんごしょ)の守護神として御所内に祀られていました。
左側の稲荷社も賀茂斎院御所内の忌子女庁屋(いんこのめちょうや)の守護神として庁屋の池庭の中島に祀られていました。
賀茂斎院御所は文明の乱、すなわち応仁の乱(1467年)で焼失したのですが、その後、両社を相殿(あいどの)として旧地に祀りました。
愛宕社と稲荷社の東隣には印納社(いんのうのやしろ)もあります。
御本宮の御垣内に古くから祀られていた印璽社(おしでのやしろ)の祭神を祀っています。
古印を納めて御守護を仰ぐ社とのこと。
祭神は、印璽大神(おしでのおおかみ)と倉稲魂神(くらのいなたまのかみ)です。
末社にお参りを済ませて北西の鳥居をくぐります。
そして、境内に入り、さらに中門をくぐって本殿へ向かいます。
中門の先には、干支の守り神が祀られている言社(ことしゃ)があります。
まずは自分の干支の守り神にお参り。
その後、本殿の前に進んで参拝です。
光琳の梅
本殿にお参りを済ませ、境内の北東に向かいます。
光琳の梅の近くに「おはらい・おきよめの神さま」と書かれた仮設のような門ができていました。
奥に進むと拝観受付の建物があり、その前には赤色の傘が立てられた休憩所も設置されていました。
拝観受付の建物では、水みくじも授与しています。
他の参拝者の方が、水みくじを御手洗川に浸していましたが、今の時期は水が冷たそうですね。
さて、光琳の梅ですが、7分咲きから8分咲きといったところでしょうか。
ほぼ見ごろですが、あと2日ほど遅くお参りした方が良かったかもしれません。
輪橋(そりばし)と一緒に見る光琳の梅。
輪橋の上に花弁が散っていました。
春一番が吹いて花が飛ばされたのでしょうか。
光琳の梅は、満開になると枝全体が紅色に染まります。
梅は満開になっても桜ほどは華やかにはならないのですが、光琳の梅は桜と見まちがえるほどの華やかさがあります。
下鴨神社は梅が少ないのですが、この光琳の梅を見るだけで満足です。
新しく設置された赤色の傘と一緒に眺める光琳の梅も風情があって良いものです。
本殿にお参りを済ませ、光琳の梅も十分に見たので、糺の森を歩いて下鴨神社を後にしました。
なお、下鴨神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。