2月3日の節分の日。
京都市右京区の嵐山に建つ天龍寺を訪れました。
天龍寺では、毎年2月3日に節分会が行われます。
豆撒きはもちろんのこと、7ヶ所の塔頭寺院(たっちゅうじいん)では七福神めぐりも行われ、いつもにも増して多くの参拝者で境内が賑わいます。
豆撒き
天龍寺の節分会では、豆撒きが11時30分、13時30分、15時30分の3回行われます。
今回は、13時30分の豆撒きに間に合うように天龍寺に向かいました。
天龍寺の最寄り駅は、京福電車の嵐山駅です。
駅を出てすぐの場所に天龍寺の総門があります。
JR嵯峨嵐山駅からだと西に徒歩約5分ですね。
私が総門をくぐったのは、13時25分頃。
これなら豆撒きに間に合うだろうと思ったのですが、遠くから「ふくはーうちー」との声が。
定刻よりも早めに豆撒きが始まったようです。
急いで豆撒きの会場に行ったものの、豆が飛んでくる場所は参拝者でいっぱいになっていたので、結局、ひとつも福豆を取ることなく豆撒きは終了。
会場には、嵐山のマスコットキャラクターの月橋渡(つきはしわたる)が呆然と立ち尽くしているだけ。
ほとんど豆撒きに参加できず残念に思いながら会場を去ろうとすると、係りの方が福豆を参拝者に配っていました。
私もひとつ福豆をもらえました。
豆撒きでは、福豆を取れない人が必ずいますから、このようなサービスはありがたいですね。
豆撒きの終了後は、無料接待の甘酒をいただきました。
甘酒には生姜が入っていて、体の中がポカポカと温まってきます。
リンゴのような酸味があって、爽やかな味わいでしたよ。
天龍寺七福神めぐり
豆撒きの後は、天龍寺七福神めぐりです。
総門近くで、福笹と絵馬を2,500円で授かり、七福神にお参りをしながらお札をいただいていきます。
七福神と言えば、恵比須神、大黒天、弁財天、福禄寿、毘沙門天、寿老人、布袋尊です。
ところが、天龍寺七福神では、寿老人と布袋尊がおらず、代わりに不動明王と稲荷神がいらっしゃいます。
今回は、福笹を授かっていませんが、七福神すべてに参拝してきました。
松厳寺の福禄寿
天龍寺七福神めぐりの最初は、松厳寺(しょうごんじ)。
参拝する順番があるのかどうかわからなかったので、とりあえず目についたところから順番にお参りして行くことに。
松厳寺に祀られているのは福禄寿です。
お札を焚いていたのか煙が立ち込めていましたが、福禄寿が祀られているお堂にお参り。
延命長寿のご利益を授けてもらえるようにお願いしておきましょう。
慈済院の弁財天
龍宮門が目立つお寺は、慈済院です。
慈済院には、水摺福寿弁財尊天が祀られています。
お寺の説明書には、「新水吉日を卜として香水を以って尊影を浄写し『巳成金の日』の大祭に抽籤により篤信者に謹呈す故に水摺福壽辨財尊天と通称し奉る」と書かれていました。
弁財天は、福徳や技芸上達のご利益を授けてくれる神さまですから、福がやってくるようにお願いしておきましたよ。
弘源寺の毘沙門天
3ヶ所目は、弘源寺。
弘源寺は、初夏と秋に特別公開されるお寺です。
その時には庭園を拝観できますし、室内の展示物も鑑賞できます。
また、元治元年(1864年)の蛤御門(はまぐりごもん)の変で長州藩士が柱に付けた刀傷も見ることができますよ。
弘源寺に祀られているのは毘沙門天です。
厄除けや家内安全を祈願しておきましょう。
寿寧院の不動明王
続いて寿寧院に参拝です。
寿寧院には、身守不動明王が祀られています。
煩悩を打ち砕いていただけるようにお参りしましょう。
永明院の恵比須神
5ヶ所目は永明院です。
永明院には、恵比須さまが祀られています。
境内が狭かったので、お堂の写真は撮っていません。
商売繁盛を祈願しておきましょう。
妙智院の稲荷神
6ヶ所目は妙智院です。
妙智院には、寶徳稲荷大明神が祀られています。
恵比須さまにも商売繁盛をお願いしましたが、お稲荷さんにも同じように商売繁盛をお願いしておきましょう。
妙智院でも、甘酒の無料接待がありましたのでいただいていくことに。
こちらの甘酒は、馴染み深い味わいです。
三秀院の大黒天
最後は三秀院です。
三秀院に祀られているのは東向大黒天。
その名のとおり、お堂が東を向いて建っています。
大黒さまは、出世開運のご利益を授けてくれます。
商売繁盛とともに運が開けるようにお願いしておきましょう。
そして、本日3杯目の甘酒をいただきました。
三秀院の甘酒は、とろみがあり濃厚です。
これで天龍寺七福神めぐりは終了です。
7ヶ所とも天龍寺の参道沿いに建っているので、全てにお参りするのにかかる時間は30分ほどです。
短時間ではあったものの、七福神全てに参拝すると達成感がありますね。
節分の日に良いお参りができました。
なお、天龍寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。