1月中旬。
京都市右京区の花園に建つ妙心寺に参拝しました。
妙心寺は京都を代表する禅寺で、臨済宗妙心寺派の総本山です。
総本山ということから、境内がとても広く、全てをじっくりと見て廻ると半日くらいはかかるでしょうね。
冬の張りつめた空気
妙心寺の最寄り駅は、JR花園駅です。
駅を出て北東に約5分歩くと、南総門の前に到着します。
南総門と塀を見るだけでも、妙心寺の境内が広いとわかります。
外から見ると、テレビの時代劇に出てくる武家屋敷や奉行所のようであります。
南総門をくぐり境内へ。
唐門に向かってまっすぐに伸びた石畳の参道。
この参道を歩いて、諸堂を見ていきましょう。
南総門から少し北に歩くと朱色が目を引く山門が建っています。
妙心寺の境内に建つ多くの建物が黒っぽい色をしているので、この山門は特に目立ちますね。
山門の後ろには、仏殿、法堂(はっとう)、大方丈が、まるで前にならえをしているかのように一直線に並んでいます。
この秩序正しく並んだ堂宇と冬の冷たい空気が、ただ歩いているだけで程よい緊張感を与えてくれます。
それでは、仏殿にお参りをしましょう。
仏殿の後ろに建つ法堂。
法堂の天井には雲龍図が描かれていますが、まだ拝観したことはありません。
この日も、拝観は行われていましたが、またの機会にしましょう。
他にも、京の冬の旅で様々な非公開文化財の特別公開が行われていましたよ。
石畳の参道を突きあたりまで歩き、唐門の前に到着しました。
妙心寺の唐門は、あまり目立ちませんね。
境内の頭上には、冬空が広がります。
空気が澄んでいたので、青空も白雲もとても美しかったです。
禅寺には、多くの松が植えられていますが、何か理由があるのでしょうか。
松は、冬でも葉をつけているので、一年中同じように見えます。
そのためか、禅寺も四季を通して境内の風景が大きく変わることがないですね。
妙心寺は、応永6年(1399年)に大内義弘が起こした応永の乱の影響で、寺地を没収されたことがあります。
大内義弘が妙心寺と深い関係があり、室町幕府3代将軍足利義満の怒りを買ったことが理由です。
名も竜雲寺と改められ、永享4年(1432年)に日峰宗舜(にっぽうそうしゅん)が中興するまで、妙心寺は一時中断します。
いつ来ても、同じような景色の妙心寺なので、昔から変わらずこの地に存在していたかに思えますが、そんなことはないんですね。
山門まで戻ってきました。
今回は、短時間のお参りでしたが、気持ちを引き締めることができました。
精神の乱れを解消するために定期的に禅寺に参拝しておきたいですね。
なお、妙心寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。