1月中旬に京都市右京区の広隆寺に参拝した後、東に8分ほど歩いた辺りに建つ木島神社(このしまじんじゃ)にもお参りをしました。
木島神社は、正式には木島坐天照御魂神社(このしまにますあまてるみたまじんじゃ)といいます。
一度聞いただけでは覚えられないですね。
末社にお参り
木島神社の最寄り駅は、京福電車の蚕ノ社駅です。
駅から北に5分ほど歩くと、木造の鳥居が見えてきます。
ここが木島神社の入り口です。
鳥居をくぐって境内へ。
境内には誰もいません。
この時期は、有名な神社は多くの参拝者で賑わいますが、あまり知られていない神社は無人のことが多いですね。
北にまっすぐ伸びる石畳の参道の脇で、センリョウがオレンジ色の実をつけていました。
参道をまっすぐ進みます。
ちょうど境内の真ん中辺りにやってくると、椿丘大明神と刻まれた石柱があります。
後ろの椿の木が椿丘大明神なのでしょうか。
今はまったく花が咲いていませんが、以前、3月下旬に参拝した時には赤色の花がたくさん咲いていましたよ。
2月に入ってからお参りすると、おそらく椿の花が咲いているのではないでしょうか。
椿丘大明神の西には、キツネがいました。
この奥にお稲荷さんが祀られているのでしょうね。
お参りをしていきましょう。
石造りの鳥居の奥には、小さな祠がいくつかあります。
その中で最も大きな祠が白清社。
薄暗くて、中に入るのをためらってしまいます。
でも、せっかく来たのですから、商売繁盛を祈願するために中に入ってお参りをしましょう。
本殿にお参り
末社に参拝した後は、さらに石畳の参道を北に進み拝殿の前までやってきました。
拝殿の奥は木々に覆われています。
木島神社の小さな森は、元糺(もとただす)の森と呼ばれており、左京区の下鴨神社が鎮座する糺の森の前身と言われています。
それでは本殿にお参りをしましょう。
本殿の東には、蚕養神社(こがいじんじゃ)があります。
木島神社は蚕ノ社(かいこのやしろ)とも呼ばれていますが、そのいわれはこの蚕養神社にあります。
その昔、秦氏が絹をうず高く積み上げたことから、この辺りは太秦(うずまさ)と呼ばれています。
そして、推古天皇の時代にその報恩と繁栄を祈るため養蚕、織物、染色の祖神を勧請(かんじょう)したのが、養蚕神社です。
境内の北西に行きましょう。
木造りの鳥居の先には元糺の池があります。
土用の丑の日に元糺の池に手足を浸すと病気にかからないと信仰されていますよ。
冬は池に水がありませんけどね。
元糺の池の奥には、足が3本ある三柱鳥居が建っています。
中央にある組石は本殿に祀られている祭神の神座であり、宇宙の中心を表しているそうです。
三柱鳥居は、四方より拝することができるように建立されたのだとか。
とても珍しい鳥居ですから、木島神社に参拝した時には見ておきたいですね。
本殿にお参りを終え、三柱鳥居も見たことですし、そろそろ境内から出ましょう。
結局、私がお参りをしている間、参拝に訪れる方はまったくいませんでした。
なお、木島神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。