9月中旬に京都市東山区の六波羅蜜寺に参拝してきました。
六波羅蜜寺は、京都市内でも有名なお寺のひとつです。
日本史の教科書に空也上人立像や平清盛坐像の写真がよく掲載されていますから、詳しいことはわからなくても六波羅蜜寺という名を聞いたことがある方が多いはずです。
大きな本堂
六波羅蜜寺には、京阪電車の清水五条駅から北東に10分も歩けば到着します。
入り口近くには、都七福神めぐりののぼりが立っているためか、どことなく賑やかな雰囲気がありますね。
六波羅蜜寺は、都七福神めぐりでは弁財天に指定されており、入り口から境内に入ってすぐの場所に福寿弁財天を祀るお堂があります。
技芸上達のご利益を授けてくれる弁財天ですから、芸能関係の仕事をされている方や職人さんがお参りしておくと、仕事がうまくいきそうですね。
入り口の近くには一願石もあります。
祈りを込めて円形の石を縦に3回まわします。
石には、たくさんの文字が書かれています。
その中に金色になっている文字があるので、その文字を始点にまわし始めます。
まわすことに真剣になり過ぎて、願い事をするのを忘れてしまいました。
これでは、何のためにまわしたのかわかりませんね。
六波羅蜜寺の本堂は全体的に朱色が目立ちます。
とても大きなお堂なので、写真に全景を収めることができません。
本堂内には誰でも入れるので、本尊の観音さまにお参りをしてお慈悲をたまわりましょう。
平安時代に都に疫病が流行した時、空也上人が自ら彫った十一面観音立像を車に乗せて市中を廻り、歓喜勇躍しながら念仏を唱え、疫病を鎮めたと伝えられています。
その時、病人に梅と昆布の入ったお茶を飲ませたのですが、それが今日、正月三箇日に六波羅蜜寺で振る舞われる皇服茶になったそうです。
境内の北側にもお堂があります。
こちらには、銭洗弁財天、水掛不動尊、水子地蔵尊が祀られています。
水掛不動尊に水をかけてお参りし、勝運のご利益を授けてもらえるように祈願しておきました。
こちらは、なで牛。
自分の体の悪い部分と同じ場所をなでると病気が平癒すると信仰されています。
なで牛の隣には、曹洞宗の開祖道元禅師の遺跡を示す石碑が置かれています。
道元禅師は、寛元元年(1243年)4月29日に正法眼蔵と古仏心の巻を六波羅蜜寺で衆に示されたそうです。
この石碑は、それを顕彰するものだとか。
入り口近くに建つ六波羅探題の跡を示す石碑の近くではキキョウが咲いていましたよ。
そろそろキキョウも終わりが近づいているようです。
本堂の南側には平清盛の塚と阿古屋塚もあります。
六波羅は、平安時代に平家の邸宅が建ち並んでいた地です。
阿古屋塚については、以下の過去記事で紹介していますので、ご覧になってください。
六波羅蜜寺では宝物館の拝観もできるので、時間がある方は寺宝を鑑賞しても良いですね。
なお、六波羅蜜寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。