2月下旬。
京都市下京区の興正寺(こうしょうじ)に参拝してきました。
興正寺は、あまり有名なお寺ではありませんが、この時期は境内で紅梅と白梅がきれいに咲く頃です。
なので、一部の写真愛好家の方たちの間では、割と人気のあるお寺であります。
入口の白梅と紅梅がほぼ見ごろ
興正寺は、京都駅から北西に10分ほど歩いた辺りに建っています。
北隣には西本願寺があり、興正寺もその一部のように見えるので気づかずに素通りしてしまう人も多いかもしれませんね。
入口に到着。
門の奥に紅梅の姿が見えます。
境内に入ると、左側に白梅が植えられています。
白梅は少し散り始めているようですが、見ごろと言って良いでしょう。
境内の中ほどから山門に向かって白梅を見た方が、咲いている花が多くてきれいです。
白梅に近づくと、小さな真っ白の花が枝に無数に付いていました。
ほのかに梅の甘酸っぱい香りも漂ってます。
白梅の隣には紅梅も植えられています。
紅梅の方が花が多く見えます。
近づくと八重の薄紅色の花がきれいに花弁を広げていましたよ。
紅梅は、下の方の枝で比較的多くの花が咲いていました。
上の方は、少し花が少ない感じです。
紅梅と一緒に見る青空は清々しいですね。
一方、白梅は上の方の枝に多くの花が咲いていました。
白梅の上の方は満開であります。
それでは阿弥陀堂にお参りしましょう。
興正寺は、浄土真宗のお寺で、寺名には我が国に仏教を広めた聖徳太子の事績にちなみ、「正しき法を興しさかえさす」という意味が込められています。
創建は鎌倉時代で、当初は山科区に建立されました。
南北朝時代には、阿弥陀仏の放つ光明にちなみ佛光寺と改称しました。
室町時代の蓮教上人の時には、本願寺の蓮如上人と歩みを供にします。
そして、蓮教上人は佛光寺を弟に譲り、再び山科に興正寺を興しました。
その後も、興正寺は本願寺と行動を共にし何度も移転を繰り返しましたが、桃山時代に現在地に定まります。
境内が、隣の西本願寺とよく似ているのは、本願寺と深い関係にあるお寺だからなのでしょうか。
阿弥陀さまにお参りを済ませたので、興正寺から出ることに。
阿弥陀堂から振り返ると、山門を中心に紅梅と白梅が一緒に見えました。
このように紅梅と白梅が1本ずつ植えられているお寺は、興正寺の他にもあるのでしょうか。
短時間ではありましたが、紅白の梅も見れて、良いお参りでした。
なお、興正寺の詳細については以下のページを参考にしてみてください。