11月末に京都市山科区の毘沙門堂に紅葉を見に行った後、近くの双林院にも立ち寄りました。
双林院は、毘沙門堂の塔頭(たっちゅう)で、山科聖天(やましなしょうてん)とも呼ばれているお寺です。
せっかく毘沙門堂に参拝したのですから、一緒に双林院にもお参りをしておきたいところです。
見ごろが近づく紅葉
双林院の最寄り駅は、JR、地下鉄ともに山科駅です。
駅から北に15分ほど歩けば、毘沙門堂が見えてきます。
そして、毘沙門堂の参道から西に3分ほど歩くと、双林院の鳥居が見えてきます。
お寺なのに鳥居が立っているのは、不思議な感じがしますが、明治時代に入るまでは、お寺と神社が同じ場所に建っているのは、ごく普通のことでした。
鳥居をくぐって、緩やかな石段になっている参道を進みます。
参道の奥に見える山門の周囲では、紅葉が見ごろに近づきつつありました。
11月末にしては、紅葉の進み具合が遅いですね。
山門をくぐると、右側に聖天堂が建っています。
その後ろの紅葉も見ごろ前ですが、参道よりは色濃くなっていますね。
双林院は、江戸時代前期に毘沙門堂が創建された年に建立されたお寺です。
当初は、本尊として湖東三山の西明寺より迎えた阿弥陀如来を安置していましたが、明治元年(1868年)に聖天堂を建立して、門主の公遵法親王ご念持仏の大聖歓喜天を賜り本尊としたそうです。
他にも、武田信玄など多くの信徒から奉納された聖天像を70体以上合祀しており、願いのかなう「山科の聖天さん」として信仰されています。
こういう話を聴くと、しっかりとお参りしておかなければなりませんね。
境内の北側には、不動堂が建っています。
その後ろの紅葉は、他の場所よりも色づきが良いようです。
この不動堂には、比叡山の千日回峰行者であった第24代住職が、明治16年に比叡山無動寺より勧請(かんじょう)した不動明王が祀られています。
こちらにも、お参りをしておきましょう。
不動堂の屋根越しに見る紅葉。
近寄って見ると、それほど紅葉は進んでいませんでした。
不動堂の後ろには、お瀧不動さんもあります。
細い一筋の滝ですが、何とも冷たそうです。
お瀧不動さんの正面からお参りをしようとすると、滝の水に濡れてしまうので、今回は離れた場所からお辞儀をするだけにしておきました。
それほど広い境内ではないので、短時間でお参りも紅葉狩りも済みました。
山門から参道に出ると、日差しを浴びたモミジが輝いていましたよ。
なお、双林院の詳細については以下のページを参考にしてみてください。