10月上旬。
京都市南区に建つ六孫王神社(ろくそんのうじんじゃ)に参拝してきました。
ここは清和源氏発祥の神社で、春になるとたくさんの桜の花が咲くことで知られています。
今の時期は、桜は咲いていませんが、近くを通りかかったのでお参りしていくことにした次第です。
源経基を祀る本殿
六孫王神社は、東寺の北西に建っています。
最寄駅は、近鉄電車の東寺駅で、そこから北西に約10分ほど歩くと到着します。
入口には、「誕生水辨財天」と刻まれた石柱が立っています。
参道の奥には桜の木に囲まれた鳥居が建っています。
その鳥居をくぐって参道を進んで行くと、石造りの反り橋が架かっています。
奥には本殿が見えますね。
それでは本殿にお参りです。
本殿には、六孫王大神こと源経基が祀られています。
他にも、天照皇大御神(あまてらすすめおおみかみ)、八幡大神も祀られています。
源経基は、平将門や藤原純友が反乱を起こした天慶承平の乱で鎮守府将軍として任地に赴き、平定したことから後に源姓を賜りました。
この源経基こそが、源頼朝へとつながる清和源氏の祖とされます。
清和天皇の第6皇子であった貞純親王の子で天皇の孫にあたることから、六孫王と呼ばれており、これが社名の由来となっているようです。
本殿の脇には、真っ白い神馬もいました。
誕生水弁財天
本殿にお参りを済ませたので、参道を戻ります。
参道の途中には、末社の誕生水弁財天社が建っています。
その名のとおり弁財天が祀られているのですが、ここの弁財天は弘法大師作と伝わっています。
源経基の子の満仲誕生の産湯に使われた井戸の上に祀られたことから、誕生水弁財天と呼ばれるようになったとか。
現在では幼児の守護神とされており、特に井戸水は安産の水や健育の産湯として都七名水のひとつに数えられていたそうです。
無病息災の守り神としても信仰されているようですよ。
秋の桜の木。
あと1ヶ月ほどすると、紅葉することでしょう。
境内の出口付近には、薄紅色のフヨウの花が咲いていました。
フヨウは9月の花という印象がありますが、10月に入っても、まだまだたくさんの花を咲かせていましたよ。
六孫王神社は、それほど有名な神社ではないですが、歴史的には興味がわいてくる神社だと思います。
東寺に参拝した時には、六孫王神社にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なお、六孫王神社の詳細については以下のページを参考にしてみてください。